キッド・アイラック・アート・ホール

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キッド・アイラック・アート・ホール
KID AILACK ART HALL
施設情報
愛称 キッドアイラック
前身 キッドアイラックホール
専門分野 美術舞台芸術ライブ
開館 1964年
閉館 2016年
所在地 156-0043
東京都世田谷区松原2-43-11
プロジェクト:GLAM
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キッド・アイラック・アート・ホール英語: KID AILACK ART HALL)は、かつて東京都世田谷区松原に存在した小劇場ギャラリーである。

概要[編集]

著作家、美術評論家の窪島誠一郎が、1964年昭和39年)に設立した。窪島が経営するスナック「塔」に、1965年(昭和40年)2月、「キッド・アイラック・ホール」を設置した。このホールは当時、若い芸術家たちが集う夢の空間で、阿部薫浅川マキ寺山修司などの後に時代を担うこととなる芸術家たちが、このホールを愛し、このホールから巣立っていった。2002年(平成14年)7月に道路建設ともない37年間の幕を閉じ、同年10月に「キッド・アイラック・アート・ホール」として再建された。

建物名の「キッド・アイラック」は喜怒哀楽に由来している。絵画写真の展示だけでは無く、朗読会や演奏会ダンス演劇も催される総合芸術空間であった。併設の「ブック・カフェ槐多」は、窪島誠一郎の蔵書、約千冊が天井まで並ぶシックなカフェ。1919年(大正8年)に22歳で夭折した詩人画家村山槐多の名を冠しており、壁にはデッサンレプリカが飾られていた。ここでは、サイフォン式コーヒーや手作りケーキの他、アルコールも楽しむ事ができた。

2016年(平成28年)12月31日、窪島の意向により閉館[1]。当時、アートチーフディレクターを務めていた早川誠司は、高山尚紀とともに、その後アトリエ第Q藝術を開館している。

施設[編集]

利用情報[編集]

  • 開館時間:10:00 - 22:00
  • 休館日:毎週火曜日
  • 所在地:〒156-0043 東京都世田谷区松原2-43-11

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 吉川明子、山本倫子 (2016年4月21日). “年末に閉幕、アートを愛する人の交差点”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). http://www.asahi.com/and_w/interest/SDI2016041942551.html 2018年2月10日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]