カニバル (2013年の映画)

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カニバル
Cannibal
監督 マヌエル・マルティン・クエンカスペイン語版
脚本 ラファエル・デ・ラ・ルス
アレハンドロ・エルナンデス
出演者 アントニオ・デ・ラ・トーレ
撮影 パウ・エステベ・ビルバ
配給 日本の旗 ブロードメディア・スタジオ
公開 TIFF 2013年9月6日
スペインの旗 2013年11月11日
上映時間 116分
製作国 スペインの旗 スペイン
 ルーマニア
言語 スペイン語
ルーマニア語
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カニバル』(スペイン語: Caníbal)は、2013年のスペイン=ルーマニア合作映画(スリラー)。監督はマヌエル・マルティン・クエンカスペイン語版。主演はアントニオ・デ・ラ・トーレ。ルーマニア人女優のオリンピア・メリンテスペイン語版が一人二役を演じている。

2013年9月のトロント国際映画祭で初上映された[1]。2013年11月11日にはスペインで劇場公開された。2014年5月24日には日本で劇場公開され、ヒューマントラストシネマ有楽町シネリーブル梅田KBCシネマディノスシネマズ札幌劇場伏見ミリオン座などで上映された。

プロット[編集]

無口なカルロスはグラナダの旧市街で仕立て屋を営んでいるが、連続殺人鬼としての側面も持っている。彼は獲物に慎重に忍びより、ワゴンでシエラネバダ山脈にある人気のない山小屋に運んでから解体。その肉を自宅の冷蔵庫に持ち帰ってディナーにしている。ルーマニアからやってきたという、騒がしいが美しいアレクサンドラと関わるまで、カルロスは何事もなく暮らしていた。

ある日、アパートの隣人であるアレクサンドラが行方不明となる。カルロスの元にはアレクサンドラの双子の姉ニーナが訪ねてくるが、儚げなニーナは物静かでアレクサンドラとは対照的である。ニーナはアレクサンドラが両親の金を盗んで逃げたと信じており、カルロスはニーナを手助けすることを約束する。物語が進むにつれてカルロスはニーナに惹かれていき、ニーナを山小屋に連れていく。カルロスはニーナに睡眠薬を飲ませて殺害するはずだったが、愛情から殺すことができない。翌朝、ニーナが目覚めた時には、自身が裸であることに気づく。カルロスはニーナに、自身が連続殺人鬼であること、アレクサンドラを殺したことを告白するが、ニーナはカルロスを信じない。ふたりはカルロスが運転するワゴンで山を降りるが、突然ニーナがハンドルを切り、ワゴンは横転する。

キャスト[編集]

主演のアントニオ・デ・ラ・トーレ

批評[編集]

Rotten Tomatoesは10人の批評に基づいて新鮮度を50%としており、この作品の評価は賛否が混在している[2]バラエティ誌はこの作品に肯定的な評価を与え、「長回しを用いて丹精込めて撮られた贅沢な作品である。(主題である)肉処理の場面はスクリーンから外し、歩調は冷やかに、扇情感を抑えて撮られている。間違いなくニッチな主題であるし、高尚な作品でもあるが、洗練された芸術志向の観客はそれを『食べる』かもしれない」と書いた[3]

サン・セバスティアン国際映画祭では撮影賞を受賞した。2014年1月の第1回フェロス賞ではドラマ作品賞、監督賞など5部門にノミネートされ、アントニオ・デ・ラ・トーレが主演男優賞を受賞した。2014年2月の第28回ゴヤ賞では作品賞や監督賞など7部門にノミネートされ、撮影賞を受賞した。2014年9月のストラスブール・ヨーロッパ・ファンタスティック映画祭英語版では最優秀ヨーロッパ・ファンタスティック映画に選出された[4]

受賞とノミネート[編集]

サン・セバスティアン国際映画祭
部門 対象者 結果
撮影賞 パウ・エステベ・ビルバ 受賞
第1回フェロス賞
部門 対象者 結果
ドラマ作品賞 ノミネート
監督賞 マヌエル・マルティン・クエンカスペイン語版 ノミネート
主演男優賞 アントニオ・デ・ラ・トーレ 受賞
トレイラー賞 ノミネート
ポスター賞 ノミネート
第28回ゴヤ賞
部門 対象者 結果
作品賞 ノミネート
監督賞 マヌエル・マルティン・クエンカスペイン語版 ノミネート
主演男優賞 アントニオ・デ・ラ・トーレ ノミネート
助演女優賞 オリンピア・メリンテスペイン語版 ノミネート
脚色賞 アレハンドロ・エルナンデススペイン語版
マヌエル・マルティン・クエンカスペイン語版
ノミネート
撮影賞 パウ・エステベ・ビルバ 受賞
美術賞 イサベル・ビニュアレス ノミネート
音響賞 エバ・バリーニョ
ナチョ・ロージョ=ビリャノバ
ペラージョ・グティエレス
ノミネート

脚注[編集]

  1. ^ Cannibal”. TIFF. 2013年8月5日閲覧。
  2. ^ Cannibal”. Rotten Tomatoes. 2014年8月19日閲覧。
  3. ^ Film Review: ‘Cannibal’”. Variety. 2014年8月19日閲覧。
  4. ^ Strasbourg European Fantastic Film Fest: 2014 Winners”. 2016年3月22日閲覧。

外部リンク[編集]