カテキズム

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カテキズムキリスト教教理指導書。文体として問答体の形をとる事が殆どのため、「教理問答」「信仰問答」などが日本語の定訳となっているが、語義的には問答体である必要はなく、実際に問答体ではない例も存在する。今日の問答体によるカテキズムは西方教会で成立し、近代以降おもにロシア正教会を中心として東方教会でも用いられた。

なお日本のカトリック教会では公教要理の訳語が用いられることがある。一方、日本正教会では正教要理と呼ばれる。

目次

[編集] 概要

初期のキリスト教会は洗礼志願者に基礎教理を教えることをカテケーシス、そのための指導要項をカテキスモスと呼んだ。これが、カテキズムの原型である。4世紀以降のギリシア教父の著述などに、洗礼志願者のための指導の書が現存する。

中世初期には教会の体裁が整い幼児洗礼が慣例的に行われ住民全員がキリスト教徒であることが自明となった。堅信洗礼と別個に行われた西方教会においては、堅信を迎える少年少女に教理教育を施すため、また、宗教改革以降に多くの様々な教派が成立して後は、各々の教派ごとの教えを確定・教育するために、カテキズムが用いられた。

特に万人祭司の思想を掲げ、一般信徒への宗教教育を重視したプロテスタントはその初期から優れたカテキズムを生んだ。その効果は対抗改革を推進中のカトリック教会の目にも留まり、カトリックもまたカテキズムを再発見し、今日に到るまで、多くの教派で様々なレベルのカテキズムが作成されつづけている。 教理が纏まって記されるカテキズムは、教派によっては信仰告白に匹敵する教理上の権威と見なされることもある。

他方、正教会では初め、問答形式をとったカテキズムの採用にあたって躊躇があった。定式化された西欧的な神学の導入について懐疑的な考え方は古くから現在に至るまで正教会には根強く、同じ傾向はカテキズムの導入にも見られた。こんにち、正教会でもカテキズムは使用されない訳ではないが、使用される頻度および作成されているものの量は、西方教会に比べて少ない。なお、そもそも正教会では使徒信条は用いられないため、正教会で作成されるカテキズムには使徒信条は含まれない。

[編集] カテキズムの構造

多くのカテキズムは、三要文、すなわち使徒信条十戒主の祈りと、各々の教会が定めるサクラメントの解説を骨子とし、そこに時代の要請に応じて教理的課題の解説を付す構造をもつ。三要文の記述順にも起草者の神学・信仰理解が現れ、研究課題ともなる。

[編集] 歴史的に著名なカテキズム

  • 大教理問答(マルチン・ルター
  • 小教理問答(マルチン・ルター)
  • 信仰の手引き(ジャン・カルヴァン
  • ジュネーブ信仰問答(ジャン・カルヴァン)
  • ハイデルベルク信仰問答(改革派
  • ウエストミンスター大教理問答(長老派
  • ウエストミンスター小教理問答(長老派)
  • カトリック教会のカテキズム(カトリック)

[編集] 日本語のカテキズム

[編集] 外部リンク