オールテレーンクレーン

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作業中のオールテレーンクレーン

オールテレーンクレーン英語:All Terrain Crane)は、建設用クレーンタイヤ自走式の一種。 独立した運転席を持ち、不整地走行に対応した3軸以上の走行用台車に、クレーン旋回体を架装している。トラッククレーンラフテレーンクレーンの利点を併せ持つ[1]。英字のカナ読み下しの違いからオルテレーンクレーンオルテレンクレーンオールテラインクレーン加藤製作所の商品名からオルタークレーンとも呼ばれる。

目次

[編集] 特長

ラフテレーンクレーンが走行とクレーン操作を1つの運転席で行うのに対し、このクレーンは走行台車とクレーンにそれぞれ運転席がある。またトラッククレーン、ラフテレーンクレーンのほとんどが2軸(4輪)車であるのに対し、最大9軸(18輪)車まであり大型が中心。安定性に優れるのも特徴で高所への資材の運搬に適している。最高速度は一般に時速60km/hから時速70km/hだが、高速道路を走行できるので距離のある現場間を移動するにも適している。吊り上げ能力は100トンを超えるものも多く、吊り上げ高さは、オプションのジブを装着することで、100メートルを超えるものもある。

[編集] シャシ

トラッククレーンが、後輪駆動、前輪操舵のシャシを使用しているのに対し、オールテレーンクレーンのシャシは、多軸駆動、多軸操舵となっている。 4軸程度までのシャシの場合は、全軸駆動、全軸操舵が一般的であるが、それ以上の軸数のシャシの場合は、一部の軸は非駆動軸となり、また中間に位置する軸は操舵機能を持たない固定軸とすることが多い。 いずれにせよ、駆動軸が多く、(総重量の割には)接地圧が低いため、トラックシャシよりも不整地走行能力が高くなっている。

サスペンション油気圧式で、不整地走行の際に、大きなサスペンション移動量を確保している。 サスペンションを構成する油圧シリンダを意図的に制御して、傾斜地で車体を水平に保つこともできる。 また作業時に揺れないように、サスペンションをロックすることもできる。

操舵は油圧式で、操舵軸は運転席のステアリング操作により動作する。 軸数の少ないシャシの場合、通常走行は前側の軸のみを操作し、後軸は固定というパターンで行う。 例えば3軸シャシでは前2軸操舵、4軸シャシでは前2軸ないし3軸操舵となる。

全長が長く、軸数が多いシャシでは、前側が正相操舵、中央付近の軸は固定、後側の軸を逆相操舵し、旋回時の取り回しを向上させている。 例えば7軸シャシでは、前後の3軸が操舵軸で中央の1軸が固定といった構成になる。

通常走行用の操舵モードとは別に、作業場所への進入や位置調整のために、異なる操舵モードもサポートされている。 軸数の少ないシャシは通常走行時に後軸を操舵しないが、モードを変えることで、同相操舵、逆相操舵も可能である。 逆相にすると回転半径が小さくなり、同相にすると、車体の向きを変えずに斜めに走行(いわゆるカニ走行)できる。

軸数の多いシャシも、同相モードにし、カニ走行を行うことができる。 この場合、中間の非操舵軸のタイヤが抵抗になってしまうため、この操舵モードではサスペンションを操作し、中間の非操舵軸を持ち上げ、タイヤが地面に接触しないようにする。

[編集] 国別状況

ヨーロッパでは市場の7割を占めている。

日本では道交法適合のため8軸(16輪)車が最大である。日本においては多くの車両が上部旋回体(クレーンとクレーン運転席)を走行台車に載せたままでは道路交通法に定められた制限重量を超えてしまうため、作業現場までは上部旋回体およびカウンターウェイトを取り外し台車のみで移動し、現場に到着後、改めて別に輸送した上部旋回体とカウンターウェイトを組み付けてから操作する。同様に、公道走行に際してほとんどの車両が特殊車両の扱いとなり、特殊車両通行許可が必要となる。最大吊り上げ荷重が5t以上のため、クレーンの運転には移動式クレーン運転士免許が必要。また、公道を走行する際には大型免許が必要になる。

日本市場では日本メーカーの製品もあるが、元々日本国外で作られたものなので、日本国外メーカーのモデルが数多く導入されている。

[編集] メーカー

[編集] 関連項目

[編集] 出典

  1. ^ 平成17年度我が国建設機械産業の将来展望調査研究報告書平成18年3月 社団法人 日本機械工業連合会社団法人 日本建設機械工業会
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