エーミールと三人のふたご

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エーミールと三人のふたご
Emil und die drei Zwillinge
作者 エーリッヒ・ケストナー
ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
言語 ドイツ語
ジャンル 児童文学
刊本情報
出版年月日 1935年
シリーズ情報
前作 エーミールと探偵たち
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示

エーミールと三人のふたご』(エーミールとさんにんのふたご、Emil und die drei Zwillinge)は、エーリッヒ・ケストナー作の児童文学である。1935年発表。『エーミールと探偵たち』の続編。1950年高橋健二によって邦訳された新潮社版では『エーミールと軽わざ師[1]というタイトルになっている。

概要[編集]

前作『エーミールと探偵たち』から6年の歳月を経て発表された続編。その間に前作が映画化されたこともあり、作者がその映画撮影に出くわすなどといったメタフィクショナルな描写が随所に織り込まれている。本作の舞台となるコルルスビュッテルはバルト海沿岸の小さな海水浴場と記述されているが、前作のベルリンと異なり実際には存在しない[3]

あらすじ[編集]

『エーミールと探偵たち』の冒険から2年後。エーミールは前作で友人となったグスタフたちとともに、コルルスビュッテルの海水浴場に遊びに行く。グスタフは警笛を付けるためのモペッドまで手に入れていた。イェシュケ警部はエーミールの許しを得て母親と再婚し義父となることにする。

コルルスビュッテルで出会った芸人のバイロン・トリオは、ある問題を抱えていた。エーミールと仲間たちは再び力を合わせ、トリオのメンバー、ジャッキーを救うために奔走する。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 全国書誌番号:45022860doi:10.11501/1628346
  2. ^ E・ケストナー 著、池田香代子 訳『エーミールと三人のふたご』岩波書店〈岩波少年文庫シリーズ〉、2000年。ISBN 4-00-114019-5全国書誌番号:20091230 
  3. ^ 平成12年発行の岩波書店版に「物語の中にある町」との記述がある[2]

関連項目[編集]