イーサーン語

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イーサーン語ภาษาอีสาน)はタイイーサーン地方(東北部)で話されるタイ語方言でありイーサーン方言とも言われる。イーサーン地方の人々はタイ国籍を持つタイ人であり教育、書籍、テレビ、ラジオなどはタイ標準語を使用、見聞きして育っており基本的にタイ標準語をベースとした言語しか話せない。イーサーン語はイーサーン地方に接しているラオスのラオス語に似ており共通点が多い。そのためイサーン語はラオス語の方言とも言えなくないが話者はタイ人なのでタイ標準語には当然詳しいが、ラオス語の教育を受けておらずラオスから受ける影響もほとんどないためラオス語の知識は意外に疎い面がありラオス語の方言と呼ぶには少し語弊がある。またイーサーン地方の人々は必ずしも方言を常に強く出して話してるわけではなく方言を全く出さない人もおり、方言で話したとしてもタイ標準語に多少の方言を混ぜて話す程度の場合が多い。世代交代から若い世代ほど方言には詳しくなくなって来ている。

イーサーン語はラオス語と同じもしくはほとんど同じというイメージが日本では広まっているが、実際にはラオス語とはそれほど似てはいない。部分的にラオス語に似ている面があるものの、総合的には標準タイ語のほうに近い。例えばイーサーン語では「ガラスコップ」はタイ標準語と同じくแก้ว [kɛ̂ɛw]と言う。しかしラオス語ではコップではなくガラス瓶のことをさす。「本、書籍」はタイ語、イーサーン語ともหนังสือ [nǎŋ sɯ̌ɯ]と言う。しかしラオス語ではປື້ມ [pɯ̂ɯm]と言う。このような基本的なラオス語の単語でさえもイーサーン地方の人々は通常ラオス語の教育を受けていないために知らずラオス文字の読み書きさえもできない。 イーサーン語などの方言の実態の誤解からタイ語の母語話者数からイーサーンなどの地方の人口を引く人まで出ている。これは日本語の母語話者から関西や東北の人口を引くようなものである。実際はタイの人口がほぼタイ語の母語話者数と考えよい。

イーサーン語がラオス語との違いの多くは、単純にタイ標準語とラオス語の違いであることが多い。アクセント・語彙、類別詞などの違いがある。ラオス語がフランス語から外来語を多く有しているのに対し、外来語がタイ語経由であるイーサーン語は英語からの外来語が多い。また滅多に文字表記することはないが、仮に表するとすれば、イーサーン語はタイ文字を使う。ラオス語はラオス人民民主共和国の国語でありラオス文字で表記される。

イーサーン語をタイ文字で表記する例としてแซบ [sɛ̂ɛp](タイ標準語ではอร่อย [àrɔ̀y]「おいしい」)、อีหลี(タイ標準語ではจริง [ciŋ]「本当」)、否定に使うบ่อ [bɔ̀ɔ] (タイ標準語ではไม่ [mâi])などが挙げられる。


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