よねざわ昆虫館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
よねざわ昆虫館
Yonezawa Insectarium
施設情報
管理運営 米沢市
延床面積 381.00平方メートル[1]
開館 2003年
所在地 990-0077
山形県米沢市簗沢1776-1
最寄駅 JR東日本 米沢駅
最寄バス停 山交バス 中の原
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

よねざわ昆虫館(よねざわこんちゅうかん)は、山形県米沢市三沢コミュニティセンター内にある昆虫館。2003年9月にセンター完成と同時にオープンした[2]オサムシ研究家の山谷文仁が1989年に米沢市に寄贈した約10万点の昆虫標本コレクション[3]、および、米沢市浅川出身の小形義和の標本約6千点を収蔵している[2]。展示室では常時250種類、2500から3000点の昆虫標本を展示している[4]

標本展示を中心とするが、季節ごとのイベントではカブトムシなどの生態展示も行われる[5]。他に絵本図鑑のコーナーや、塗り絵や昆虫の折り紙などの子ども向けのサービスも行っている[5]。また館内にはミュージアムショップも併設されており、昆虫グッズなどを購入することができる[5]

2013年に誕生したオリジナルキャラクターとして「昆虫宣隊ヒョウホンジャー」があり[6]、ミュージアムキャラクターアワード2022に初参加した[7]

山谷コレクション[編集]

オサムシ研究家の山谷文仁(やまや ぶんに、1921年-1997年)が収集した約10万点の昆虫標本コレクション[3]。そのうち約7万点は日本産昆虫で山形を中心に東北地方のものが多く、残りの約3万点は東南アジアを中心とした世界各地のものである[3]

山谷は青森県出身、少年時代より昆虫採集や研究を行い「津軽昆虫同好会」を結成、全国誌に投稿するなど活動をしていた[3]。オサムシ研究のため満州に渡り、第二次世界大戦後は復員東北電力に入社する[3]。1968年に米沢支店勤務となったことから米沢と縁ができ、1989年にそれまでに収集してきた約10万点の昆虫標本を米沢市に寄贈した[3]。標本は米沢市立上杉博物館に収蔵され、標本の整理と共に1990年夏に最初の昆虫展が開催された[8]。昆虫展はその後も何度か開催されたのち[注釈 1]、標本類は移管されて2003年の「よねざわ昆虫館」の開館となった。

利用案内[編集]

  • 所在地:山形県米沢市簗沢1776-1[5]
  • 営業時間:9:00 - 17:00(入館は16:30まで)[5]
  • 休館日:毎週水曜日、年末年始(12月29日 - 1月3日)[5]
  • 入館料:無料[5]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 平成9年の第8回まで確認[9]

出典[編集]

  1. ^ 米沢市公共施設等総合管理計画 個別施設計画(案) ③博物館等施設編 令和3年4月”. 米沢市 (2021年4月). 2022年6月7日閲覧。
  2. ^ a b よねざわ昆虫館、魅力伝え20年 標本10万点超収蔵、展示”. 山形新聞 (2023年7月1日). 2023年8月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 夏の特別展・イベントのお知らせ”. よねざわ昆虫館 (2013年6月17日). 2022年6月7日閲覧。
  4. ^ よねざわ昆虫館”. アイエム[インターネットミュージアム]. 2023年8月10日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 北海道・東北のおすすめ昆虫館。カブトムシとのふれあい、体験プログラムなど充実”. るるぶKids (2021年7月29日). 2022年6月7日閲覧。
  6. ^ よねざわ昆虫館専門員 島貫 清美さん”. チャレンジ応援やまがた (2016年1月). 2024年1月29日閲覧。
  7. ^ 昆虫宣隊 ヒョウホンジャー(よねざわ昆虫館)[初参加] | ミュージアムキャラクターアワード2022”. アイエム[インターネットミュージアム]. 2024年1月29日閲覧。
  8. ^ 平成2年度 米沢市立上杉博物館年報 Vol.3』米沢市教育委員会、1992年3月30日、11頁https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/pdf/nenpo/nenpo03.pdf2022年6月8日閲覧 
  9. ^ 平成9年度 米沢市立上杉博物館年報 Vol.10』米沢市教育委員会、1999年3月31日、9頁https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/pdf/nenpo/nenpo10.pdf2022年6月8日閲覧 

外部リンク[編集]