ゆびさきミルクティー

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ゆびさきミルクティー』は、宮野ともちかによる恋愛漫画作品。白泉社ヤングアニマル』において2003年NO.1から連載されているが2年以上休載している。(2006年NO.18の目次の作者のコメントに「作画のあまりの酷さに、編集長のお叱りをうけました。」とある。)(2009年3月現在)単行本は7巻まで刊行されている。

2004年7月23日には、マリン・エンタテインメントよりドラマCD(MMCC-7034)が発売された。

[編集] 概要

女装趣味を持つ少年を中心に展開される恋愛漫画。タイトルのミルクティーとは「ミルク=白=男性」、「ティー(紅茶)=赤=女性」で2つが合わさっているという意味。ゆびさきは、「ちょっとエッチっぽいニュアンスを出したかった」との事。

初めは2003年1号から6号まで短期集中連載として発表されたが、局所的な人気があったため、2003年14号より本格連載が開始された。そのため、単行本1巻の初版には、「1巻」のクレジットはない。

主人公の少年の女装を題材にしたものだが、実際には主人公の幼馴染・主人公の同級生を取り巻く、三角関係を描いた作品である。淡い少女漫画を思わせる絵柄とは裏腹に、近親愛系や同性愛系のモチーフが非常に多く、また様々な種類のフェティシズムに満ちており、全体的には非常に濃い作品となっている。

掲載誌を同じくするデトロイト・メタル・シティの略称である「DMC」になぞらえ「YMT」と略されることもある。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 主要登場人物

学年は物語開始時のもの(途中で進級している)。また作中の表記に基づき、森居左の名前の表記は原則的に「ひだり」で統一する。

池田 由紀(いけだ よしのり) 斎賀みつき
本作の主人公。高校1年生の美少女顔の少年(現在は高校2年)。B型。アルバイト先の写真館でウエディングドレスのモデルをしたことがきっかけで女装してセルフポートレートを撮るのが趣味になる。女装した時の名前は「由紀」の読み方を変えた「ユキ」(戸籍上は名前の読みは記載されないので、彼が普段からユキと名乗っても問題はない)。一見して女装と見破られることはまずないが、ストーリー展開の都合上登場人物の大部分に正体を知られてしまっている。なお、途中から本名の振り仮名が苗字も含めて全てカタカナになっている。
中学生の時はサッカーで亘とツートップを組んでいたが、高校進学に際して引退、その後女装をするためサッカーで作った筋肉を落としている。
女装を始めた当初は声変わりもなく身長も低かったが、その後急激に現れ出した第二次性徴とそれに伴う性欲の増大をもてあまし、自己を確立できないでいる。男性的な性欲を嫌い、性欲につき動かされることの多い自分に嫌悪を感じており、女性に強い憧れを持つ。女装時の姿には男性の抱く理想の女性像が反映されており、由紀の女装には、女性であると仮定した際の自分への擬似恋愛という側面もある。女装した自分の目標(?)として、姉の胸に関心を持ったり、水面に自分のかつらをかぶせようとして拒否されたりしている。
森居左と黒川水面の2人に好かれ、2人の間で揺れている。自己を確立できていないせいか、自分の意思・欲望を正確に把握することができず、2人にはどっちつかずの態度をとってしまい、事態をどんどん悪化させてしまう傾向が強い。水面とひだり、どちらとも肉体関係すれすれのところまで行ったことがある。
女装時は始めこそ挙動に不自然な点もあったが、水面と知り合ってからは水面の女性的仕草をコピーすることにより、ほぼ完璧な女性像を身につける事ができた。女装時の性格は普段と比べて明るく魅力的で積極的、かつ極めて女の子らしい。最近では女装していない時の挙動にも女装時の影響が現れはじめている。女装のために筋肉はつけず、物をぶつけられるとまず顔の心配をし、サッカー観戦の時にパラソル(日傘)をさし、果てはセパレートの水着まで着用するなど、女装に対しての情熱は並々ならぬものがある。
姉の未記と2人暮らしで、家事は分担制の模様。その影響もあってか料理も得意で、ケーキなども作れるほど。
森居 左(もりい ひだり) 声:能登麻美子
ヒロインその1。由紀の幼馴染みであり、同じマンションの隣に住んでいる中学2年生の少女(現在は中学3年)。O型。ユキが女装した由紀であることは知っており、由紀との間接的な接点として利用することもある(知った上で別人のように接している)。作中では名前がほぼ平仮名表記である。名前は母親に由来し、実際には右利きである。
母親を既になくしており、父親との2人暮らし。家事を一手に引き受けており、中学進学の際にそれまで習っていたテコンドーをやめている。後に女子サッカー部設立の際に部員となり、FWとして頑張っていた。背番号は9。現在は受験勉強に専念中。
積極的で努力家。由紀のことが子供のころから大好きで兄妹同然、もしくはそれ以上の付き合いをしており、由紀と肩を並べられるように早く大人になりたいと思っている。
しかし、思い込みが激しく自分を省みないことも多々あり、自暴自棄にも陥りやすい。他人への依存度が高く、由紀には擬似的なブラコンの気も強く、1度は「私は紀くんのオモチャ」と言い切ったことさえある。親友の加賀見栖とごく軽い同性愛的行為で戯れることもある。また、中学生という年齢であるにも関らず父親の佑介と一緒にお風呂に入ったりするなどファザコンの気もある。要するに極端な甘えん坊。
由紀が水面に傾いた際には水面のスタイル(眼鏡・髪型など)を真似るなど、常に他人を軸に自分のありかたを決める面があり、由紀と同じく自己が確立できていない。
現在、由紀を水面に、佑介を未記に奪われた状態であり、加賀見以外の人間に心を開かず勉強だけに打ち込もうとしている。
なお、サッカー部引退までは全体的に子供っぽい部分が前面に出ていた(飛んだり跳ねたりしても胸が揺れないなど)が、それ以降急に、全体的に大人びた容姿に成長している。
黒川 水面(くろかわ みなも) 声:田村ゆかり
ヒロインその2。由紀のクラスメイトであり、ひだりの家庭教師をしている少女。A型。対人関係を築くのが苦手だが、女装した由紀には心を開く。ユキが女装した由紀であることに一目で気付いた唯一の人間。
地味目の恰好をしているためにわかりにくいが、非常に容姿端麗。かつ成績優秀な優等生で「すべてを持っている」。しかし自分が恵まれていることに無自覚で、また利発すぎるために他人の噂話などの節操の無い会話についていけず、女子からは嫉妬・嫌悪両方の目で見られやすい。不器用で男嫌いの面もあり、交友関係は非常に乏しい。すぐに打ち解けることができたのは、水面の魅力と性質に気づいて女装で近づいた由紀のみであり、その後できた友人も全て由紀を介している。
何事も外面だけで判断することを非常に嫌う傾向がある。1度は由紀のために眼鏡をはずして髪をウェーブにするなどしていたが、それによって多くの男子に告白されたことに不快感を覚え、元のスタイルに戻してしまっている。同じ理由で他の女子とうちとけず、また自分の内面を見出した由紀への依存を強くしている。
一人でいる時間が長かったためか、常に自分がどういう人間であるかを分析し、認識している。そのために「わかっていて」倒錯的な行動に出ることも多々ある。ある意味作中で一番「ヤバイ」人物。
友人がほとんどいないのは中学生時代から。また、この頃実兄とかなり倒錯的な関係になっていた。
1度由紀とコトに及びそうになった時に発した「ひゃわぁああああ」という珍奇な嬌声は、水面本人ばかりかこの漫画そのものの代名詞的名(迷)セリフとなり、2ちゃんねるなどでネタとして盛んに使用されている。
池田 未記(いけだ みき) 声:氷上恭子
由紀の姉でOL(1巻の時点で24歳)。B型。池田家の両親は既に離婚して未記・由紀は母親に引き取られているが、母親は仕事が忙しく長期に渡って家を開けているため、由紀の面倒は全て未記がみている。由紀同様、作中の振り仮名は全てカタカナ。
由紀に対してはあけすけな態度をとっているが、実際は過保護、過支配型。由紀は高校を卒業して大学に進学し、将来的にはひだりと結婚するべきだと考えており、由紀がそれに反する行動をとると怒る、泣く等のかんしゃくを起こす。自分が由紀を裸に近い恰好でからかうのはよくても、由紀は純情そうに恥ずかしがらなくてはならないと考えており、由紀がすれた反応を返すと烈火のごとく怒る。由紀が知らない女性(水面)を家に連れ込めば、一直線に由紀の部屋に向かいタンカを切るなど、ブラコンの気が相当に強い。
異性交遊が激しく彼氏が何人もいる様子だが、誰とつきあってもうまくいかず、別れる時には由紀をダシに使う時も多い。本命はひだりの父親の佑介であり、未記が女子高生であった時から慕っている。最近、ついにその想いが報われて佑介とつきあうことになったが、それはひだりから父親を奪う結果になっている。
これまでの男性とうまくいかなかった理由は、実は真性の中年男性好きだからである。中年男性の加齢臭をかぐと、相手がたとえ父親だろうと発情する非常に危険な性癖を持つ。母親からも男で失敗しないか心配されている。
加賀見 栖(かがみ すみか)
ひだりの親友の少女。中学2年生(現在は中学3年生)。AB型。可憐な容姿のため男子からの人気は高いが、興味は全く無い。自称は「ボク」で「~ッス」を語尾につけるのが口癖。頭の大きなリボンがチャームポイント。ひだりの相談によく乗っている。
幼い外見とは裏腹に、メンタルな面ではかなり進んでいるマセた少女。本人自身はそんな自分をあまり快く思ってはおらず、自分を可愛らしく幼く見せるような振舞いをわざとしている。幼い服装や言動も全ては演技。ごく一部の勘の鋭い男子には、その演技がかえって勘にさわることもある。怒ったりなどして感情が高ぶると素に戻ることがある(自称が「私」になり、語尾の「~ッス」がなくなる)。ひだりが女になりたい女の子なら、加賀見は女の子になりたい女と言える。
ひだりに恋愛感情に近い感情を持っており、常日頃からひだりと軽い同性愛的行為で戯れている(加賀見が攻めでひだりが受け)。最初は擬似恋愛であったが、最近では本物になってきている。
小さいころから写真家の叔父に性的虐待(無理矢理ではない)を受けており、自分を可愛らしく見せる技術を身につけたのは、加賀見に少女としての美しさを求める叔父に喜ばれるためである。叔父からの虐待がなくなった後は、自分らしさを少しずつ前面に出し、大人っぽい服装をするようにもなっている。
なお、展開上「由紀=ユキ」と知っていてもおかしくないはずだが、どうやら知らないらしい。
高槻 亘(たかつき わたる) 声:豊永利行
由紀の親友でクラスメイト。O型。サッカー部所属で、中学時代は由紀とツートップを組んでいた。由紀が女装したユキに対し、想いを抱いている。
中盤まで作中では珍しくノーマルな人間で、ユキに惚れているのも女性と勘違いしているだけだからと思われていた。しかし後々になって、非女装時にまで現れ始めた由紀の女性的振る舞いに性的魅力を感じたり、本来の女性の好みは巨乳であるにも関らず貧乳のユキ(由紀の女装姿なので当然だが)に惚れているあたり、最初から「由紀」だからユキに惚れていた可能性は否定できない。ユキとはディープキスまで経験済みでデートも2度しており、関係は着実に進展している。
最終的にはユキに女装であることを打ち明けられるも、それを受け入れキスして別れを告げている。これにより、約1年に及ぶ恋は一応の完結を見た。
茅 伸子(ちがや のぶこ)
サッカー部のマネージャーを務める少女。小柄な体格が可愛らしく、控えめな上に思いやりがあり、裏表もないすごくいい子。亘が好き。
ユキとは亘をめぐって何度か対立や相談をしたことがある。ユキが女装した亘の友人であることは知らず、「由紀」とは顔を合わせた程度でしかない。作中人物では珍しくユキの正体を知らず、倒錯方向にも走らない極めてノーマルなキャラ。
乃木 東子(のぎ とうこ)
由紀と同学年の少女(クラスメイトではない)。女子バスケット部所属、部長。由紀を通じて水面の友人になった。児玉睦とは小学校からの幼馴染だが、現在は小学校時代のトラブルが原因でややぎこちない関係にある。見た目に反して身長は171cmと高め(小さい頃から大柄だった)。水面曰く、「スタイルがいい」。
児玉 睦(こだま ちか)
由紀の友人でクラスメイトの少年。A型。絵画コンクール常連、わずか16歳の天才児。成績は常に2位(自らその地位を望んでいる)だったが、2年次1学期の中間テストでは黒川水面の不調を読めずに不覚にも首位に甘んじてしまった(その後、期末テストで奪回)。鎖骨フェチであり、そのせいで由紀=ユキと見抜いているがその旨を本人には告げていない。乃木東子とは幼馴染だが…。
芝 りえ子(しば りえこ)
由紀のクラスメイトの少女。女子の中心になっており、男子からの人気も高い。演劇部所属。読切の2回目で早々に登場している。
堀田 依(ほった より)
男子サッカー部で一緒に練習するくらいのサッカー好き。
体育の50m走の走りと触診(?)によってひだりの素質を見抜き、女子サッカー部創設時にひだりを勧誘。FW。背番号は10。
森居 佑介(もりい ゆうすけ)
ひだりの父。妻の左智を病気で亡くし、ひだりと2人で暮らしている。現在は独身。最近未紀と付き合い始めた。34歳。
森居 左智(もりい さち)
ひだりの母。故人。由紀の初恋の人。胸が大きい。
学生時代の未記の心のよりどころだった。
だんだん娘のひだりが似てきて、佑介が思わず「左智」と呼ぶくらいになった。
小山写真館店主 声:原田博之
由紀がアルバイトしている写真館の店主。名前は「邦彦(くにひこ)」。姓は写真店名でもある「小山」か。由紀を女装趣味に引き込んだ張本人。
加賀見の叔父
小山写真館店主の友人で写真系雑誌の編集者。名前は「ヒロアキ」らしい。由紀に無断でユキの写真をコンテストの応募作に混ぜてしまった。加賀見栖とは性的な関係にあった。

[編集] 単行本

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