すみちゃんとステゴザウルス

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すみちゃんとステゴザウルス日本コミックバンド

来歴[編集]

1981年に元まりちゃんズのメンバーだった藤巻直哉がかつてのサポートメンバーであった山田賢司と知人であった安部すみ子と共に結成。同年、CBSソニーのオーディションに合格し(同期にHOUND DOG村下孝蔵堀江淳五十嵐浩晃らがいる)、藤巻と山田のデュエットによる「キャンパス・レポート もっとクリスタル」でデビュー。若い男性同士の同性愛(今でいう“ボーイズラブ”)の世界を描いた楽曲で、藤巻が沢田研二にそっくりな声で歌ったこともあって[1]一部で話題となり、週刊誌などでも取り上げられたりしたが、制作したディレクターはレコード会社の社長の怒りを買ってクビにされたという。その後、2枚のシングルを発表。

バンド名の由来は「脳の足りなさそうな恐竜にあやかり、このグループの脳の量を暗示している」らしい。曲の大半は(藤巻と共に「まりちゃんズ」のメンバーであった)藤岡孝章が「ステゴザウルス」名義で手掛けていた。

メンバー全員他に本業を持ち、仕事の合間に活動をしていた。このため、1982年を最後に活動を停止しているが、現在「藤岡藤巻」として活動している藤巻と山田は同じステージに立つことも多い。

メンバー[編集]

  • 藤巻直哉:「まりちゃんズ」解散後、博報堂に入社。デビュー時のプロフィールには「広告代理店勤務」としていた。活動停止後、主に映画プロデューサーとして活躍。現在も博報堂勤務のかたわら、「藤岡藤巻」として音楽活動を行う。
  • 山田賢司:元落語家。「まりちゃんズ」のサポートメンバー、「バスケットシューズ」を経て「すみちゃんとステゴザウルス」に参加。プロフィールには「喫茶店経営」としていた。
現在、「藤岡藤巻」のステージに共に立つことも多い。
  • 安部すみ子:藤巻の誘いで加入。プロフィールには「ジーンズショップ店長」としていた。
現在、消息不明。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

全てCBS・ソニーより発売

  • 「キャンパス・レポート もっとクリスタル 愛の屈折編 / ユー・アー・エヴリシング 愛の標準編」 1981年
  • 「ハイウェイ・レポート 必死の逃亡者/丸の内白書」 1981年
  • 「まけんなよ/ふたたびまけんなよ(DOGバージョン)」(ステゴザウルス with 犬千代名義)1982年

着うた/着うたフル[編集]

  • 「キャンパス・レポート もっとクリスタル 愛の屈折編」 2008年

脚注[編集]

  1. ^ ちなみに、この楽曲の中で山田は藤巻に“ケンジ”と呼ばれていた。

外部リンク[編集]

発表された全曲を収録したCDのページ。完全予約受注制で、2012年7月29日に発売された。