きみに伝えたいこと

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きみに伝えたいこと
A Journal for Jordan
監督 デンゼル・ワシントン
脚本 ヴァージル・ウィリアムズ
原作 ダナ・カネディA Journal for Jordan: A Story of Love and Honor
製作 デンゼル・ワシントン
マイケル・B・ジョーダン
ジェイソン・ブルメンタル
トッド・ブラック
スティーヴ・ティッシュ
製作総指揮 ジェイソン・クロース
デヴィッド・J・ブルームフィールド
アーロン・L・ギルバート
リチャード・マコーネル
出演者 マイケル・B・ジョーダン
シャンテ・アダムス
ジャロン・クリスチャン
ロバート・ウィズダム
音楽 マーセロ・ザーヴォス
撮影 マリス・アルベルチ
編集 ヒューズ・ウィンボーン
製作会社 ブロン・スタジオズ
クリエイティブ・ウェルス・メディア・ファイナンス
コロンビア映画
エスケイプ・アーティスツ
マンディ・レーン・エンターテインメント
アウトライアー・ソサエティ
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗ソニー・ピクチャーズ リリーシング
公開 アメリカ合衆国の旗2021年12月25日
日本の旗劇場未公開
上映時間 131分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 世界の旗$6,468,531[2]
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きみに伝えたいこと』(原題:A Journal for Jordan)は2021年に公開されたアメリカ合衆国ドラマ映画である。監督はデンゼル・ワシントン、主演はマイケル・B・ジョーダンシャンテ・アダムスが務めた。本作はダナ・カネディ2008年に発表した自叙伝『A Journal for Jordan: A Story of Love and Honor』を原作としている。

本作は日本で劇場公開されなかったが、2022年7月6日にデジタル配信が始まった[3]

概略[編集]

チャールズ・モンロー・キング一等軍曹はイラクで戦死したが、その死の直前まで、祖国にいる幼い息子(ジョーダン)に宛てた日誌を書き続けていた。軍曹の婚約者、ダナ・カネディはジョーダンに日誌を読み聞かせる中で、軍曹との忘れ得ぬ思い出の数々を振り返っていく。

キャスト[編集]

製作・音楽[編集]

2018年1月29日、ダナ・カネディの自叙伝を映画化するに際し、ソニー・ピクチャーズがデンゼル・ワシントンを監督に、ヴァージル・ウィリアムズを脚色に起用したと報じられた[4]2019年2月21日、マイケル・B・ジョーダンが本作の出演交渉に臨んでいるとの報道があった[5]2020年10月、シャンテ・アダムスの出演が決まった[6]

2021年2月、ジョニー・M・ウー、ロバート・ウィズダム、ジャロン・クリスチャンの起用が発表された[7]。3月、タマラ・チュニーがキャスト入りした[8]。8月23日、マーセロ・ザーヴォスが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[9]。12月17日、ソニー・クラシカルが本作のサウンドトラックを発売した[10]

マーケティング・興行収入[編集]

当初、本作は2021年12月10日にニューヨークロサンゼルスで限定公開された後、22日に全米公開される予定だった[11]。しかし、最終的に限定公開は取りやめとなり、全米公開日も同月25日に延期された[12]

2021年8月12日、本作のティーザー・トレイラーが公開された[13]。11月4日、本作のファイナル・トレイラーが公開された[14]。12月9日、本作はニューヨークのAMCリンカーン・スクエア・シアターでプレミア上映された[15]。25日、本作は全米2500館で封切られ、公開初週末に220万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場7位となった[16]

評価[編集]

本作に対する批評家の評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには56件のレビューがあり、批評家支持率は41%、平均点は10点満点で5.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『きみに伝えたいこと』の実話に基づくストーリーは感動的なものだが、スクリーン上ではどうにもぎこちなく映る。そうなったはデンゼル・ワシントンの凡庸な演出と感傷的に過ぎるアプローチが原因である。」となっている[17]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は42/100となっている[18]。なお、本作のCinemaScoreはA-となっている[19]

ガーディアン』のピーター・ブラッドショーは本作に5つ星評価で星2つを与え、「肝心な日誌の内容が面白くもないし、感動的でもない。ニコラス・スパークスの小説を思わせるような捻りは必要ないが、ある程度の深みやインパクトは必要だった。がっかりさせられた一作」と評している[20]

出典[編集]

  1. ^ きみに伝えたいこと”. 映画.com. 2022年4月24日閲覧。
  2. ^ A Journal for Jordan (2021)”. The Numbers. 2022年4月24日閲覧。
  3. ^ きみに伝えたいこと”. ソニー・ピクチャーズ. 2022年4月24日閲覧。
  4. ^ ‘Mudbound’ Writer Virgil Williams to Adapt Denzel Washington’s ‘A Journal for Jordan’”. Variety (2018年1月29日). 2022年1月23日閲覧。
  5. ^ Michael B. Jordan to Star in Denzel Washington’s ‘Journal for Jordan’”. Variety (2019年2月21日). 2022年1月23日閲覧。
  6. ^ Chante Adams Lands Lead Role Opposite Michael B. Jordan In Denzel Washington’s ‘Journal For Jordan’”. Deadline.com (2020年10月23日). 2022年1月23日閲覧。
  7. ^ ‘The Wire’ Actor Robert Wisdom, Johnny M. Wu & Jalon Christian Join Michael B. Jordan In Denzel Washington-Directed ‘Journal For Jordan’”. Deadline.com (2021年2月19日). 2022年1月23日閲覧。
  8. ^ ‘Journal for Jordan’: ‘Law & Order’s Tamara Tunie Joins Denzel Washington-Directed Drama”. Deadline.com (2021年3月5日). 2022年1月23日閲覧。
  9. ^ Marcelo Zarvos to Score Denzel Washington’s ‘A Journal for Jordan’”. Film Music Reporter (2021年8月23日). 2022年1月23日閲覧。
  10. ^ ‘A Journal for Jordan’ Soundtrack Album Details”. Film Music Reporter (2021年12月16日). 2022年1月23日閲覧。
  11. ^ Denzel Washington’s ‘A Journal For Jordan’ Sets Year-End Theatrical Release”. Deadline.com (2021年4月20日). 2022年1月23日閲覧。
  12. ^ ‘A Journal For Jordan’ Heads To Christmas; Sony Also Dates Untitled Marvel Pics”. Deadline.com (2021年10月22日). 2022年1月23日閲覧。
  13. ^ A JOURNAL FOR JORDAN - Teaser Trailer (HD) Now in Theaters and On Demand”. YouTube (2021年8月12日). 2022年1月23日閲覧。
  14. ^ A JOURNAL FOR JORDAN - Final Trailer (HD) Now in Theaters and On Demand”. YouTube (2021年11月4日). 2022年1月23日閲覧。
  15. ^ Michael B. Jordan, Denzel Washington attend 'A Journal for Jordan' premiere in NYC”. UPI (2021年12月10日). 2022年1月23日閲覧。
  16. ^ Domestic 2021 Weekend 52/December 24-26, 2021”. Box Office Mojo. 2022年1月23日閲覧。
  17. ^ A Journal for Jordan”. Rotten Tomatoes. 2022年1月23日閲覧。
  18. ^ A Journal for Jordan (2021)”. Metacritic. 2022年1月23日閲覧。
  19. ^ 午前8:17 · 2021年12月28日 by@CinemaScore”. Twitter. 2022年1月23日閲覧。
  20. ^ A Journal for Jordan review – bland military romance scuppers Denzel Washington”. The Guardian (2022年1月19日). 2022年1月23日閲覧。

外部リンク[編集]