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金丸夢斗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金丸夢斗
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県神戸市
生年月日 (2003-02-01) 2003年2月1日(21歳)
身長
体重
177 cm
77 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

金丸 夢斗(かねまる ゆめと、2003年2月1日 - )は、兵庫県神戸市出身の野球選手(投手)[1]

経歴

[編集]

小学1年生の時に、父から背中を押され、野球を始めた[1]。幼少期の頃から、身長の方はチームで最も小さかったといい、兵庫県の神戸市立神港橘高等学校の入学時は、150センチ台で、体重が50キロ台の前半だったが、その体は急成長し、高校3年生の時には、身長が177センチで、体重が77キロになった[1]

「父と同じ甲子園の舞台に立つこと」が幼いころからの目標だったが、高校3年生の頃に、2020年の新型コロナの影響で、春の選抜と夏の選手権大会は中止になった[1]。それでも、自室でのトレーニングを経て、夏の兵庫県大会の代替として開催された独自大会では、チームを8強に押し上げた[1]

大学生の頃に、大学2年生の春と大学3年生の秋、それに、大学4年生の春と関西学生野球連盟の防御率で1位に輝いて、関西大学の絶対的エースになった[1]。そのほかに、大学2年生の秋と大学3年生の秋には最優秀選手に、大学2年生の秋と大学3年生の秋、それに、大学4年生の春にベストナインに、大学3年生の秋には最優秀投手にそれぞれ選ばれている[1]

2024年3月には、侍ジャパンと欧州代表との強化試合を行う際に、侍ジャパンのトップチームに選ばれて、そこで、先発登板を果たし、2回パーフェクト・4奪三振と好投を見せる[1]。その先発登板を果たす際に明治大学の宗山塁が試合前のロッカールームにおいて、「あと何時間か後には(マウンドで)投げてるぞ~!」とプレッシャーをかけてきたが、「でも、逆にそのいじりで少し緊張がほぐれたのもあるかもしれないですね」と振り返った[2]。また、投球練習の際に「プロ野球選手たちから色々なことを聞きたい」を思っていたため、埼玉西武ライオンズの隅田知一郎やオリックス・バファローズの宮城大弥から直接アドバイスをもらった[2]

大学3年生の春に、右ひざを故障[1]。その際に、力感のないフォームから投球するという、「投球スタイル」を模索したが、4年生の時に、2024年の関西学生野球連盟の春季リーグの関西学院大学戦の登板時、腰に違和感を訴え、緊急降板となってしまい、腰の骨の挫傷の診断を受ける[1]。その為、選出されていた大学野球日本代表を辞退した[3]

そして、2024年7月の紅白戦から、打者に対して投げることもなく、いわば「ぶっつけ本番」で臨んだ、2024年9月9日の関西学生野球連盟の2024年秋季リーグの近畿大学戦で、9回に3番手で登板し、1アウト満塁のピンチを背負ってしまうも、セカンドフライと、見逃し三振で、試合を締めくくった[4]。投球内容は1回2安打1デッドボール2奪三振[4]。なお、この日はスカウトが持っているスピードガンの計測で、最速で150キロを計測している[4]

また、2024年9月15日の関西学生野球連盟の2024年秋季リーグの立命館大学戦で、復帰してから2戦連続の1回無失点の投球を見せ[5]、2024年9月16日の関西学生野球連盟の2024年秋季リーグの立命館大学戦では、腰の骨の挫傷からの復帰後に、初めての連投に加え、8回から延長の10回までの回またぎによるピッチングを披露した[6]。また、この試合で、2023年の秋からの自責点0の連続イニングを62に更新した[7]

金丸自身が目標としている選手はシカゴ・カブスの今永昇太だといい、「(今永選手のように)来るとわかっていても打てないような球を投げられる選手になりたいです」と話している[2]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 萩原翔「関大・金丸夢斗が大学ラストシーズンへの思いを激白 プロ志望届を提出した最速154キロ左腕はただでは転ばない」『サンケイスポーツ』2024年9月3日。2024年9月12日閲覧。
  2. ^ a b c 【ドラフト2024 突撃取材日記】その3「野球では絶対に負けたくない!世代No.1投手の夢」”. スカイA (2024年8月15日). 2024年9月15日閲覧。
  3. ^ 阪神などがドラ1候補・関大の金丸夢斗は開幕戦登板せず 今後は「僅差のきびしい場面になるかも」」『日刊スポーツ』2024年9月7日。2024年9月13日閲覧。
  4. ^ a b c 塚本光「阪神ドラフト1位候補の関大・金丸夢斗が4カ月ぶり復帰登板「投げていくうちに良くなってきた」」『日刊スポーツ』2024年9月9日。2024年9月13日閲覧。
  5. ^ 塚本光「ドラ1候補の関大・金丸夢斗が3人視察の阪神含むプロ3球団の前で9回に登板 2者連続三振締め」『日刊スポーツ』2024年9月15日。2024年9月16日閲覧。
  6. ^ 中島麗「「死ぬ気で」関大の“奪三振製造機”金丸夢斗が連投&回またぎ解禁!志願の場面は3者連続奪三振」『日刊スポーツ』2024年9月16日。2024年9月17日閲覧。
  7. ^ 【大学野球】ドラ1候補の関大・金丸夢斗が62イニング連続自責ゼロ 復帰後初連投に「腰も何も問題はありません」」『スポーツ報知』2024年9月17日。2024年9月17日閲覧。