第三国定住
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第三国定住(だいさんごくていじゅう、英語: third country resettlement)とは、すでに難民キャンプで生活するなどして難民となっている者を、別の国が受け入れる制度。国連難民高等弁務官事務所 (以下、「UNHCR」) は、自主帰還、庇護国への定着と共に、難民保護に必要不可欠な手段として挙げる[1] 。
概要
[編集]アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スウェーデン、ノルウェー、イギリスなど、2012年現在22カ国が採用。2008年6月時点で、タイ王国へ逃れたミャンマー難民のうち3万人以上が、この制度によりアメリカ・カナダ・オーストラリアなどへ受け入れられた[2]。
この制度の対象となるのは、UNHCRが推薦する難民であるため、難民認定作業が容易になるとされる。また、日本の入管法の現在の運用では、難民認定の対象を、事実上、来日した外国人に限定するが、この制度を採用すると、難民が現在する地域に審査官が出向いて審査することも可能となる。
日本における第三国定住制度
[編集]アジア太平洋地域においては、オーストラリア、ニュージーランドに次いで実施[3]。
2010年~2012年にミャンマー難民約90名を受け入れ予定。
- 2010年(第1期)
- 2011年(第2期)
- 2012年(第3期)[5]
- 2013年
- 人数:4家族、計18人
- ウンピウム・キャンプより受入れ予定[10]
- 2014年
- 受け入れ予定[11]
関連項目
[編集]- 難民の地位に関する条約(難民条約)
- 在日ミャンマー人
脚注
[編集]- ^ “What is resettlement? A new challenge”. UNHCR. 2009年7月19日閲覧。。“Resettlement: A new beginning in a third country”. UNHCR. 2009年7月19日閲覧。。“Understanding Resettlement to the UK: A Guide to the Gateway Protection Programme”. Refugee Council on behalf of the Resettlement Inter-Agency Partnership (June 2004). 2009年7月19日閲覧。。Evans, Olga; Murray, Rosemary (February 2009). “The Gateway Protection Programme: An evaluation”. Home Office Research Report 12 .。“EU plans to admit more refugees”. BBC News. (2009年9月2日) 2009年9月2日閲覧。
- ^ UNHCR - 「タイへ避難したミャンマー難民の第三国定住が3万人を超える」2008年6月25日。
- ^ refugee.or.jp。47news.jp。"Written statement submitted by Japan Fellowship of Reconciliation unhchr.ch。Refugees in Japan。
- ^ a b usfl.com
- ^ 時論公論 「第三国定住 難民受け入れの課題」2012年03月21日 (水)
- ^ 第三国定住による難民の受入れ事業の現状と今後の方針について 平成24年3月29日 難民対策連絡調整会議
- ^ 第三国定住制度 ことしの希望者がゼロに/NHK 2012年9月25日
- ^ 第三国定住制度 ことしの希望者がゼロに/NHK|注目の難民ニュース |難民支援協会の活動 − 認定NPO法人 難民支援協会 / Japan Association for Refugees, 2012年9月25日
- ^ 第三国定住第3陣の受け入れゼロの内閣官房発表に対して 2012年9月25日 認定NPO法人 難民支援協会
- ^ mizzima.com
- ^ 2012年3月29日-ミャンマー難民受け入れ継続=政府/時事ドットコム