福島弘文

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福島 弘文(ふくしま ひろふみ、1946年[1] - )は、日本の法医学者科学警察研究所所長。

福井県出身。1976年岐阜大学医学部大学院博士課程修了(医学博士)。「生体膜脂質の調節機構に関する研究 : 細胞生育温度による脂質構成の変動」[2]信州大学名誉教授[3]。岐阜大医学部講師を経て1984年に信州大学医学部助教授になり、翌1985年から2007年まで、松本サリン事件(1994年)や長野・愛知4連続強盗殺人事件(2004年)などで973体の司法解剖に携わった[4]。2008年3月末に信州大を退職、同年には警察庁科学警察研究所所長に就任[4]。同月には20年以上にわたって多くの司法解剖に貢献したとして、長野県公安委員会長野県警察から感謝状を贈呈された[4]。またDNA型鑑定の権威としても知られる[4]。2017年4月、瑞宝中綬章を受章[5]

著書[編集]

  • 「DNA鑑定のはなし 犯罪捜査から親子鑑定まで」裳華房 2003年
  • 「法医学」(監修) 南山堂 2022年

脚注[編集]

  1. ^ Web NDL Authorities
  2. ^ 1978年 博士論文書誌データベースによる
  3. ^ 信州大学学術情報オンラインシステムSOAR
  4. ^ a b c d 中日新聞』2008年3月28日朝刊長野総合面15頁「信大・福島教授に感謝状 県公安委など 長年、司法解剖に貢献」(中日新聞社 遠藤康訓)
  5. ^ 平成29年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 16 (2017年4月). 2022年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月28日閲覧。