「名鉄モ590形電車」の版間の差分

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2005年(平成17年)[[12月17日]]から[[土佐電気鉄道桟橋線]]で運行が開始され、[[2006年]](平成18年)からは[[土佐電気鉄道伊野線]]・[[土佐電気鉄道後免線|後免線]]でも使用されている。
2005年(平成17年)[[12月17日]]から[[土佐電気鉄道桟橋線]]で運行が開始され、[[2006年]](平成18年)からは[[土佐電気鉄道伊野線]]・[[土佐電気鉄道後免線|後免線]]でも使用されている。


非冷房の593号は、台車が土佐電鉄へ行き、車体が美濃駅で保存されることが決まった
非冷房の593号は、台車が土佐電鉄へ行き、車体が美濃駅で保存されている。


==各車状況==
==各車状況==

2006年8月11日 (金) 00:46時点における版

名鉄時代の590形(当時はモ590形)・2005年3月

土佐電気鉄道590形電車(590がたでんしゃ)とは、2005年(平成17年)12月より土佐電気鉄道で運行されている路面電車車両である。元は、名古屋鉄道(名鉄)がモ590形として1957年(昭和32年)に登場させ、岐阜市内線美濃町線などで2005年(平成17年)3月まで使用されていたものである。

名鉄時代

1957年(昭和32年)に日本車輌製造によって5両が製造され、まず岐阜市内線に投入された。その後1968年(昭和43年)から1971年(昭和46年)の間に全車が美濃町線へ転属し、同時に歯車比を落とす高速化改造がなされた。

1983年(昭和58年)に2両が廃車されて残り3両はワンマン運転対応改造がなされ、主に美濃町線末端である新関駅-美濃駅間の区間運行についていたが、1999年(平成11年)に同区間が廃止されると今度は主として徹明町駅日野橋駅間の区間運行につくようになった。

2000年(平成12年)に3両のうち2両が冷房化改造され、美濃町線の廃線が決定した2004年(平成16年)には、残った1両の非冷房車がスカーレット一色からクリーム色と緑色の、かつて同線で使われていた塗色に変更された。

土佐電鉄へ売却後

高知駅前電停に停車中の590形・2006年1月

2005年(平成17年)の美濃町線廃止に伴い全車が運用を離脱し、解体される予定だったが、冷房化改造がなされた2両(591・592)に関しては土佐電気鉄道へ譲渡された。

土佐電鉄への譲渡の際にはアルナ車両で、行き先表示のLED化と、運転台から見て右側の扉が埋め込まれて前中の2扉車とするなどの改造が行われて入線した。なお、塗装は名鉄時代のスカーレットのままである。

2005年(平成17年)12月17日から土佐電気鉄道桟橋線で運行が開始され、2006年(平成18年)からは土佐電気鉄道伊野線後免線でも使用されている。

非冷房の593号は、台車が土佐電鉄へ行き、車体が美濃駅で保存されている。

各車状況

  • 591:1957年4月竣工:桟橋車庫所属
  • 592:1957年4月竣工:桟橋車庫所属
  • 593:1957年4月竣工:2005年?月廃車
  • 594:1957年10月竣工:1983年3月廃車
  • 595:1957年10月竣工:1983年3月廃車

主要諸元(名鉄時代)

  • 製造初年:1957年
  • 全長:12300mm
  • 全幅:2225mm
  • 全高:4000mm
  • 自重:17.0t
  • 車体構造:製
  • 定員(着席):80(28)人
  • 出力・駆動方式:45kw×2、吊り掛け

参考文献