「竜王 (北欧民話)」の版間の差分

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'''リンドヴルム王子'''(リンドヴルムおうじ、{{lang-en-short|Prince Lindworm}})は[[デンマーク]]及び[[スウェーデン]]南部地方に伝わる[[伝承]]であり、[[スカンディナヴィア]]の有名な民話である。日本語では「龍の王」({{lang-en-short|King Lindworm}})や「蛇王子」という題名にすることもあるが、ここでは忠実に物語の最初である「リンドヴルム王子」という題名で解説する。北欧では「レンオアム王子」の話型で、デンマーク、スウェーデン南部のスコーネしかみられないという。この物語は19世紀の[[ロマン主義]]時代に中世文学の復興という形で失われつつあった民話伝承をかき集めたものである。[[アールネ・トンプソンのタイプ・インデックス|AT分類]]433Bに分類される物語である。
'''リンドヴルム王子'''(リンドヴルムおうじ、{{lang-en-short|Prince Lindworm}})は[[デンマーク]]及び[[スウェーデン]]南部地方に伝わる[[伝承]]であり、[[スカンディナヴィア]]の有名な民話である。日本語では「龍の王」({{lang-en-short|King Lindworm}})や「蛇王子」という題名にすることもあるが、ここでは忠実に物語の最初である「リンドヴルム王子」という題名で解説する。北欧では「レンオアム王子」の話型で、デンマーク、スウェーデン南部のスコーネしかみられないという。この物語は19世紀の[[ロマン主義]]時代に中世文学の復興という形で失われつつあった民話伝承をかき集めたものである。[[アールネ・トンプソンのタイプ・インデックス|AT分類]]433Bに分類される物語である。

== 注釈 ==
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==参考文献==
==参考文献==

2015年1月25日 (日) 08:42時点における版

ドイツバイエルン州ヴルマンスクイック(ドイツ語: Wurmannsquick)の紋章におけるリントヴルム(ドイツ語: Lindwurm) 翼のない竜である。

リンドヴルム王子(リンドヴルムおうじ、: Prince Lindworm)はデンマーク及びスウェーデン南部地方に伝わる伝承であり、スカンディナヴィアの有名な民話である。日本語では「龍の王」(: King Lindworm)や「蛇王子」という題名にすることもあるが、ここでは忠実に物語の最初である「リンドヴルム王子」という題名で解説する。北欧では「レンオアム王子」の話型で、デンマーク、スウェーデン南部のスコーネしかみられないという。この物語は19世紀のロマン主義時代に中世文学の復興という形で失われつつあった民話伝承をかき集めたものである。AT分類433Bに分類される物語である。

参考文献

  • 竹原威滋・丸山顯德編 『世界の龍の話』 三弥井書店、2002年、170-175頁(筆者=宇川絵里)。
  • ローン=シグセン・ブレッチャー&ジョージ・ブレッチャー 『スウェーデンの民話』 米原まり子訳、青土社、1996年。

資料

  • Bødlker, Laurits (1963-1967). Folkeeventyr fra Kœr Herred. collected by Nikolaj Christensen. Copenhagen. pp. 40-42  (『ケーア監督教区の昔話』、19世紀のデンマークの収集家が採録した民話の活字化)

関連項目

外部リンク