「本場ぢょしこうマニュアル」の版間の差分

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『'''本場ぢょしこうマニュアル'''』は日本の[[漫画家]]'''[[有間しのぶ]]'''(ありましぶ)による[[4コマ漫画]]である作者[[デビュー作]]でもある。[[1982年]]から約8年間[[ヤングマガジン]]([[講談社]])に連載。単行本全4巻。2004年には『本場ぢょしこうマニュアルSELECTION』全1巻が出版されている。
『'''本場ぢょしこうマニュアル'''』(ほんば - )は日本の[[漫画家]][[有間しのぶ]]の[[4コマ漫画]]作品有間のデビュー作でもある。[[1982年]]から約8年間[[ヤングマガジン]]([[講談社]])に連載。単行本全4巻。2004年には『本場ぢょしこうマニュアルSELECTION』全1巻が出版されている。


女性作家が[[女子高]]の実体を[[ギャグ漫画]]にしたという点では、後年の[[大島永遠]](おおしまとわ)の『[[女子高生]]』と類似しているが、後者が強弱のある美しい描線で可愛い少女を漫画的写実性を持って描き、[[1話完結型]]のギャグ漫画としているのに対し、前者は細く抑揚の無い一種なげやりとも見える描線で、落書き的に可愛い少女を描き、4コマ漫画の形式にしている。また、前者は活躍する美少女は限定されているのに対し、後者は多数の少女が名前付きで、キャラクター設定もされて各話で主役を演じている。これは、4コマ漫画ゆえとも考えられるが、昨今の少女4コマ漫画でも、活躍するキャラクターは少数の中心人物に限られている。また、それらは美少女に限られているが、『本場ぢょしこうマニュアル』では、醜女、肥満少女、色気の無い少女など、普通美少女中心の漫画では描かれない、もしくは描かれても脇役でしかない存在を主役にして、彼女等の存在をもきちんとした人格として扱っている。これは、本来[[娯楽]]である[[漫画]]では稀なことであり、まして4コマの女子高漫画としては普通見られない現象である。
女性作家が[[女子高]]の実体を[[ギャグ漫画]]にしたという点では、後年の[[大島永遠]](おおしまとわ)の『[[女子高生]]』と類似しているが、後者が強弱のある美しい描線で可愛い少女を漫画的写実性を持って描き、[[1話完結型]]のギャグ漫画としているのに対し、前者は細く抑揚の無い一種なげやりとも見える描線で、落書き的に可愛い少女を描き、4コマ漫画の形式にしている。また、前者は活躍する美少女は限定されているのに対し、後者は多数の少女が名前付きで、キャラクター設定もされて各話で主役を演じている。これは、4コマ漫画ゆえとも考えられるが、昨今の少女4コマ漫画でも、活躍するキャラクターは少数の中心人物に限られている。また、それらは美少女に限られているが、『本場ぢょしこうマニュアル』では、醜女、肥満少女、色気の無い少女など、普通美少女中心の漫画では描かれない、もしくは描かれても脇役でしかない存在を主役にして、彼女等の存在をもきちんとした人格として扱っている。これは、本来[[娯楽]]である[[漫画]]では稀なことであり、まして4コマの女子高漫画としては普通見られない現象である。
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2006年4月16日 (日) 23:44時点における版

本場ぢょしこうマニュアル』(ほんば - )は日本の漫画家有間しのぶ4コマ漫画作品。有間のデビュー作でもある。1982年から約8年間、ヤングマガジン講談社)に連載。単行本全4巻。2004年には『本場ぢょしこうマニュアルSELECTION』全1巻が出版されている。

女性作家が女子高の実体をギャグ漫画にしたという点では、後年の大島永遠(おおしまとわ)の『女子高生』と類似しているが、後者が強弱のある美しい描線で可愛い少女を漫画的写実性を持って描き、1話完結型のギャグ漫画としているのに対し、前者は細く抑揚の無い一種なげやりとも見える描線で、落書き的に可愛い少女を描き、4コマ漫画の形式にしている。また、前者は活躍する美少女は限定されているのに対し、後者は多数の少女が名前付きで、キャラクター設定もされて各話で主役を演じている。これは、4コマ漫画ゆえとも考えられるが、昨今の少女4コマ漫画でも、活躍するキャラクターは少数の中心人物に限られている。また、それらは美少女に限られているが、『本場ぢょしこうマニュアル』では、醜女、肥満少女、色気の無い少女など、普通美少女中心の漫画では描かれない、もしくは描かれても脇役でしかない存在を主役にして、彼女等の存在をもきちんとした人格として扱っている。これは、本来娯楽である漫画では稀なことであり、まして4コマの女子高漫画としては普通見られない現象である。

4コマ漫画ゆえ物語の一貫性はほとんど無く、キャラクターの一貫性でつないでいる。約8年間の連載中彼女等はもちろん年をとらない。話題は女子高で何処でも見かけるような話が描かれており、デフォルメするより、むしろ事実に忠実に描くことでギャグを迫真的なものとしている。