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==形態==
==形態==
体長:オス33~70mm メス29~33mm
体長:オス33-70mm メス29-33mm


*オスはシカの角のような大アゴを持ち、頭部付近に突起、下側にも出っ張った突起がある。
*オスはシカの角のような大アゴを持ち、頭部付近に突起、下側にも出っ張った突起がある。
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==生態==
==生態==
通常クワガタムシは[[羽化]]後、休眠するための休眠期間を要するが、[[シカクワガタ属]]はその休眠期間がかなり長い。
通常クワガタムシは[[羽化]]後、休眠するための休眠期間を要するが、[[シカクワガタ属]]はその休眠期間がかなり長い。
しかし、その中でもまだ長いのが本種である。数ヶ月半年くらい休眠するようだ。
しかし、その中でもまだ長いのが本種である。数ヶ月から半年くらい休眠するようだ。
*高温にはとくに弱いが、[[ディディエールシカクワガタ]]よりは強く、25℃程度が普通。
*高温にはとくに弱いが、[[ディディエールシカクワガタ]]よりは強く、25℃程度が普通。
卵から成虫になるまで、10カ月ほどかかる。
卵から成虫になるまで、10カ月ほどかかる。
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飼育する愛好家も少ないが、標本としてコレクションしている人は多い。
飼育する愛好家も少ないが、標本としてコレクションしている人は多い。
産卵は基本的に材産みで、柔らかい[[ナラ]]系の材を好む。
産卵は基本的に材産みで、柔らかい[[ナラ]]系の材を好む。

==参考文献==



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2013年8月16日 (金) 15:58時点における版

スペキオススシカクワガタ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
亜目 : 多食亜目 Polyphaga
上科 : コガネムシ上科
Scarabaeoidea
: クワガタムシ科Lucanidae
亜科 : クワガタムシ亜科Lucaninae
: シカクワガタ属
Rhaetulus
: 'スペキオススシカクワガタ
R.c.speciosus
学名
Rhaetulus crenatus speciosus
和名
スペキオススシカクワガタ

スペキオススシカクワガタ(Rhaetulus crenatus speciosus)は、コウチュウ目クワガタムシ科シカクワガタ属に属する。シカクワガタの中では大型のクワガタムシである。独立種とされていたが、タイワンシカクワガタの亜種に分類されている。ここでは亜種として記述する。昔の図鑑ではアカミトゲシカクワガタと表記されていた。

形態

体長:オス33-70mm メス29-33mm

  • オスはシカの角のような大アゴを持ち、頭部付近に突起、下側にも出っ張った突起がある。
  • 内歯は1対、先端に小歯が2対備えてある。
  • 体色は主に橙であり、頭部と大アゴは黒である。
  • 大アゴの湾曲具合は体長によって変化し、小さいほどまっすぐに近い形になる。
  • 亜種がたくさんおり、とくに亜種の「kawanoi」は、上翅だけに鮮やかな色がつく。

生態

通常クワガタムシは羽化後、休眠するための休眠期間を要するが、シカクワガタ属はその休眠期間がかなり長い。 しかし、その中でもまだ長いのが本種である。数ヶ月から半年くらい休眠するようだ。

卵から成虫になるまで、10カ月ほどかかる。

分布

東南アジアタイ王国ミャンマーベトナムラオス

分類

同じ「crenatus」属では以下の種類が存在する。

飼育・流通

流通はシカクワガタの中では多いほうであるが、クワガタ全体で考えると少ない。 飼育する愛好家も少ないが、標本としてコレクションしている人は多い。 産卵は基本的に材産みで、柔らかいナラ系の材を好む。