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2012年7月30日 (月) 12:40時点における版
除細動(じょさいどう、英: Defibrillation)は、不整脈に対しての治療の一つで、電気的な刺激や薬物等の外力によって異常な電気信号経路を遮断し、正常の電気信号経路への改善を促す方法。
種類
適応
一般的に心室頻拍(VT)や心室細動(VF)等の重篤な不整脈に対し行われる。その他にも心房細動(Af)・心房粗動(AF)等にも施行される。
また、一般的に誤解されている場合が多いが心静止(asystole)の場合には効果はなく適応はない。
電気的除細動
効果
心臓に通電することで一旦すべて脱分極させることで異常な興奮伝導も抑え、細動や頻拍をなくす。その後正常な興奮伝導が再開することを期待し蘇生に導く(簡単に言うと、感電で一瞬だけ心停止させ、正常な筋電流だけ伝える)。そのため、まったく興奮伝導の発生しなくなった心静止や無脈性電気活動に対しては効果がなく、むしろ蘇生率を減少させる。
歴史
1899年にジュネーヴ大学のPrevostとBatelliによって、犬の心室細動に電気的ショックを与えることで心室細動が停止することが報告された。1947年には、ケースウエスタンリザーブ大学のクロード・ ベック教授によって人体へ初めて使用され、現在のモデルの原型が出来ている。
種類
- 除細動器(Defibrillator)
- 植え込み型除細動器(ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator)
- 自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)
二相式の除細動器のほうが1回で除細動される率が高いので、現在では二相式の販売が主流である。二相式は少ないエネルギーで除細動することができるとされている。
薬物的除細動
基本的に抗不整脈薬のうちIa、Ib群やIII群が使用される。
種類
主に以下が用いられる。