「波動測定器」の版間の差分
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*[[めいらくグループ]]、[[モスバーガー|モスフードサービス]]、[[資生堂]]、[[セーラー万年筆]] 波動測定を取り入れている企業。<!--「ワンダーゾーン」福本博文著(「波動サティアン」の中身) 文藝春秋 2001年11月 ISBN-10: 4163578900--> |
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2012年1月11日 (水) 05:51時点における版
波動測定器(はどうそくていき、英:Vibration Detector)とは、製造業者や販売業者によって「波動測定器」といった名称で呼ばれている機器のことである[1]。
概論
複数の企業で色々な種類の「波動測定器」が製造または販売されている。江本勝の著書などにも登場する。
これらの機械は、(日本の)薬事法で認められた医療機器ではない。[2]したがって波動測定器によって病気が直るとか予防出来るなどの表現をした場合は、薬事法違反である。しかし、実際には「波動 (オカルト)」を根拠に、治療効果の説明をする企業があり、行政指導が行われている[3]。
このような装置について業者によっておこなわれている説明や、その販売のありかたについては、様々な批判や注意喚起がある(後述)。
調査、批判および業者による弁明
東京都生活文化スポーツ局による調査と報告、そこにおける注意喚起
東京都生活文化スポーツ局は、「波動」という用語を用いた装置の販売業者などに対して調査を行い、平成21年6月に報告書をまとめた[4]。
その報告書において、『「自己回復機能にスイッチが入る」「乱れた波動を矯正する」など、健康上の効果をうたった表示の根拠として提出された資料は、客観的事実に基づくとは認められないものだった」』等々のことが指摘されている[5]。
そして「消費者へのアドバイス」という項目を立て、「消費者においては、一見、科学的な根拠に基づくかのようにみえる効果・性能をうたった表示であっても、これをうのみにせず、多角的に情報を収集したり、東京都消費総合生活センターに相談するなどして、商品・サービスを合理的に選択していく必要がある。」と記述している[6]。
また、「販売事業者への注意」という項目も立て、「製造者から提供された情報を基にカタログやウェブページを作成し、これを一般消費者に対して表示する販売事業者は、その表示内容について表示主体者としての責任がある。したがって、販売事業者は、広告の表示内容について、消費者に誤認を与えるようなものがないかどうか、自己の責任において製造事業者等に確認するなど、十分注意する必要がある。」と記述している[7]。
菊池誠による批判
大阪大学の菊池誠は、このような装置は一見非常に複雑で精巧な装置らしい外観を持っているが、実際には測定者自身の電気抵抗を測っているだけのものである、と説明している。[8]
脚注
- ^ 何が波動なのか定義されていないので定義されていない波動を測定する機器は、販売している企業が波動測定器と呼んでいるものが波動測定器であると判断する以外の判断基準はない。
- ^ 販売または製造しているメーカーの説明に認定されたという記載はない。また、薬事法には、波動測定器についての定義は存在しない。
- ^ 波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について(東京都消費生活センター)
- ^ 「波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について
- ^ 「波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について
- ^ 「波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について
- ^ 「波動・情報転写による効果・性能をうたった商品」の表示に関する科学的視点からの調査結果について
- ^ 「ニセ科学」入門
関連書籍
- 江本勝 『波動革命―"新たな科学思考"が人類と地球を救う』、ISBN 978-4569548128
- 江本勝 『波動時代への序幕―秘められた数値への挑戦』、ISBN 978-4914986339
- 江本勝、菅原明子 『波動の食品学』、ISBN 978-4795260139