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2010年9月29日 (水) 13:31時点における版
セントラル方式はリーグ戦・団体競技の方法の1つで、1か所の会場にて全試合を行う方式。
概説
試合の開催地を1ヶ所に定め、その地で予選から決勝まで全ての試合を行う。リーグ戦としてはごく一般的な方法で、日本では阪神甲子園球場の選抜高等学校野球大会および全国高等学校野球選手権大会や近鉄花園ラグビー場の全国高校ラグビー大会などがこの方式を採用している。また、オリンピックやサッカー、バレーボールのワールドカップなども、開催都市(国)が1ヵ所であるということからセントラル方式の一種と言える。
利点
1ヶ所で全ての試合を行うため、設備費用や移動負担が少なく済む。また日程も短く済むため、金銭面の負担等がプロほど出せないアマチュアの大会ではこの方式が非常に多い。開催場所をホームとするチームがいなければファン声援やそれに伴う判定の影響(ホームタウンディシジョン)がホーム・アンド・アウェーに比べて少ないので不公平性が生まれないともされる。
更に伝統ある大会の開催地が俗称や代名詞となったりすることもあるために(高校野球は「甲子園」の通称で全国的に親しまれているなど)、観光地の名所になることもある。
欠点・問題点
開場の場所によっては参加チーム間に有利不利が生まれる場合がある。特にこの点が強調されるサッカーの国際大会予選においては、ホーム・アンド・アウェー方式に比べ、公平性に劣る方法と考えられている。
ドーハの悲劇として有名な1994年ワールドカップアメリカ大会のアジア最終予選は、カタールにおいてこの方法により行われたが、その位置からして、中東の参加国(サウジアラビア、イラク、イラン)に有利であって、東アジアの参加国(韓国、日本、北朝鮮)に不利であるとの批判が当時からあった。
その結果、次の1998年ワールドカップフランス大会のアジア最終予選では東アジア勢がマレーシア開催、西アジア勢がバーレーン開催を主張し、双方とも折り合わずホーム&アウェー方式に変更されるという事例が起こっている。