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[[ファイル:Hebridesmap.png|right|200px|thumb|赤く塗られたインナー・ヘブリディーズ諸島の最も北に位置する大きな島がスカイ島]] |
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[[ファイル:Skye landsat.jpeg|right|200px|thumb|スカイ島の衛星写真]] |
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[[ファイル:Old Man of Storr 15237.JPG|right|200px|thumb|オールドマン・オブ・ストーと呼ばれる奇岩]] |
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'''スカイ島''' (Isle of Skye 通常は単に Skyeとして知られている。スコットランド・[[ゲール語]]でAn t-Eilean Sgitheanach:アン・チリアン・スキーアナハ)は、[[スコットランド]]のインナー・[[ヘブリディーズ諸島]]の最も北方に存在する最大の島。ゲール語の"sgiath"は、「翼」の意。 |
'''スカイ島''' (Isle of Skye 通常は単に Skyeとして知られている。スコットランド・[[ゲール語]]でAn t-Eilean Sgitheanach:アン・チリアン・スキーアナハ)は、[[スコットランド]]のインナー・[[ヘブリディーズ諸島]]の最も北方に存在する最大の島。ゲール語の"sgiath"は、「翼」の意。 |
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スカイ島はスペクタクルな風景、活気に満ちた文化や文物、[[イヌワシ]]や[[アカシカ]]をはじめとする豊かな野生生物で知られている。 |
スカイ島はスペクタクルな風景、活気に満ちた文化や文物、[[イヌワシ]]や[[アカシカ]]をはじめとする豊かな野生生物で知られている。 |
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==地理== |
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[[ファイル:Scotland Skye PointNeist.jpg|right|200px|thumb|スカイ島の最西端ニース・ポイント]] |
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1,700km²のスカイ島は、ルイス島とハリス島(これらは同じ島の別部分の呼び名であり、併せて一つの島である)に次いでスコットランドで2番目に大きな島である。島は キュイリン山を含む大変に険しい山岳地形を持ち、古代のモニュメント、城趾、遺品といった豊かな文化遺産をも有している。 |
1,700km²のスカイ島は、ルイス島とハリス島(これらは同じ島の別部分の呼び名であり、併せて一つの島である)に次いでスコットランドで2番目に大きな島である。島は キュイリン山を含む大変に険しい山岳地形を持ち、古代のモニュメント、城趾、遺品といった豊かな文化遺産をも有している。 |
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スカイ島の南西部は南のスリート、西のストラットヘアード、ミンギニッシュ、デュイリニッシュ、ウォーターニッシュ、北のトロッターニッシュといった半島が連なる地形である。周りを取り巻く島は、ロナ島、ラーセイ島、スカルペイ島、ソーイ島がある。 |
スカイ島の南西部は南のスリート、西のストラットヘアード、ミンギニッシュ、デュイリニッシュ、ウォーターニッシュ、北のトロッターニッシュといった半島が連なる地形である。周りを取り巻く島は、ロナ島、ラーセイ島、スカルペイ島、ソーイ島がある。 |
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==歴史== |
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スカイ島は、メソリティックな狩猟民集落からなっていた。たとえばスタッフィンのアン・コランではロス地方西海岸アップルクロス半島のサンドの住人と接触していたと思われる。 |
スカイ島は、メソリティックな狩猟民集落からなっていた。たとえばスタッフィンのアン・コランではロス地方西海岸アップルクロス半島のサンドの住人と接触していたと思われる。 |
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スカイ島とスコットランド本島とを結ぶスカイ・ブリッジは、1995年に[[PFI]]により開通・運営が開始された。高額な通行料金(夏期の来訪者は、1回の通行につき5.7ポンド)は、SKAT (Skye and Kyle Against Tolls) というグループを先頭に、広い反対運動を巻き起こした。2004年12月21日、スコットランド政府がこの有料の橋を所有者から買い取り、通行料はただちに廃止することが発表された。 |
スカイ島とスコットランド本島とを結ぶスカイ・ブリッジは、1995年に[[PFI]]により開通・運営が開始された。高額な通行料金(夏期の来訪者は、1回の通行につき5.7ポンド)は、SKAT (Skye and Kyle Against Tolls) というグループを先頭に、広い反対運動を巻き起こした。2004年12月21日、スコットランド政府がこの有料の橋を所有者から買い取り、通行料はただちに廃止することが発表された。 |
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==文化== |
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インナー・ヘブリディーズ諸島でありながら、スカイ島は[[アウター・ヘブリディーズ]]諸島と同様に、人口の半数近くがゲール語を話し、多くの人が厳格に[[安息日]]を遵守することで知られているスコットランド自由教会に属している。 |
インナー・ヘブリディーズ諸島でありながら、スカイ島は[[アウター・ヘブリディーズ]]諸島と同様に、人口の半数近くがゲール語を話し、多くの人が厳格に[[安息日]]を遵守することで知られているスコットランド自由教会に属している。 |
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スカイ島は、伝統歌曲「The Skye Boat Song」や[[ヴァージニア・ウルフ]]の著作『[[灯台へ]]』によって不滅の地位を占めている。 |
スカイ島は、伝統歌曲「The Skye Boat Song」や[[ヴァージニア・ウルフ]]の著作『[[灯台へ]]』によって不滅の地位を占めている。 |
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==交通== |
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[[ファイル:Scotland Armadale Mallaig ferry.jpg|right|200px|thumb|アーマデイルとマレイグとを結ぶフェリー]] |
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スカイ島は、スカイ・ブリッジによって本島と結ばれている。また、島のアーマデイルからマレイグ、カイルレアからグレネルグへのフェリーの便もある。ユーイグからハリス島のターベルトやノース・ウイスト島のロホマッディへ行くフェリーや、スコンサーからラーセイ島へ行くフェリーもある。アーマデイルとの間を往復するフェリーはマレイグを発着する列車時刻とシンクロナイズする便もある。 |
スカイ島は、スカイ・ブリッジによって本島と結ばれている。また、島のアーマデイルからマレイグ、カイルレアからグレネルグへのフェリーの便もある。ユーイグからハリス島のターベルトやノース・ウイスト島のロホマッディへ行くフェリーや、スコンサーからラーセイ島へ行くフェリーもある。アーマデイルとの間を往復するフェリーはマレイグを発着する列車時刻とシンクロナイズする便もある。 |
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幹線道路A87がスカイ・ブリッジからユーイグまで、島の主な町を結んでいる。島の道路の多くは、この40年間で拡張されてきているが、一部は現在も一車線の道路である。 |
幹線道路A87がスカイ・ブリッジからユーイグまで、島の主な町を結んでいる。島の道路の多くは、この40年間で拡張されてきているが、一部は現在も一車線の道路である。 |
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==町と村== |
== 町と村 == |
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[[ファイル:Skye-Portree-arjecahn.jpg|right|200px|thumb|島の中心地ポートリーの港]] |
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王の港を意味するポートリーは、人口1,917人の最も大きな町で、島の機能の中心となっている。スコンサーとブロードフォードは島の東側に位置している。さらに小さな町を以下に列記する。 |
王の港を意味するポートリーは、人口1,917人の最も大きな町で、島の機能の中心となっている。スコンサーとブロードフォードは島の東側に位置している。さらに小さな町を以下に列記する。 |
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2009年8月14日 (金) 02:39時点における版
スカイ島 (Isle of Skye 通常は単に Skyeとして知られている。スコットランド・ゲール語でAn t-Eilean Sgitheanach:アン・チリアン・スキーアナハ)は、スコットランドのインナー・ヘブリディーズ諸島の最も北方に存在する最大の島。ゲール語の"sgiath"は、「翼」の意。
この名前はローマの資料にある「Scitis」(ラヴェンナ文書)、「Scetis」(プトレマイオスの地図)といったピクト語から変形した古ノルド語Skið = "ski"を経ている。この島は、伝説では、架空の人神スカアハと関連づけられて語られる。時にこの島は、Eilean a' Cheò(イリアナ・ヒョー、即ち「霧の島」)という名で知られる。
スカイ島の人口は2001年で9,232人。他のスコットランドの島とは対照的に1991年の統計よりも4%の増加を示している。夏には多くの旅行客や訪問者で人口が増加する。主な産業は観光、農業、ウィスキーの蒸留、ビールの醸造、手工芸である。島の中心となる町はポートリーで、絵のように美しい港で知られている。
スカイ島はスペクタクルな風景、活気に満ちた文化や文物、イヌワシやアカシカをはじめとする豊かな野生生物で知られている。
地理
1,700km²のスカイ島は、ルイス島とハリス島(これらは同じ島の別部分の呼び名であり、併せて一つの島である)に次いでスコットランドで2番目に大きな島である。島は キュイリン山を含む大変に険しい山岳地形を持ち、古代のモニュメント、城趾、遺品といった豊かな文化遺産をも有している。
スカイ島の南西部は南のスリート、西のストラットヘアード、ミンギニッシュ、デュイリニッシュ、ウォーターニッシュ、北のトロッターニッシュといった半島が連なる地形である。周りを取り巻く島は、ロナ島、ラーセイ島、スカルペイ島、ソーイ島がある。
歴史
スカイ島は、メソリティックな狩猟民集落からなっていた。たとえばスタッフィンのアン・コランではロス地方西海岸アップルクロス半島のサンドの住人と接触していたと思われる。
スカイ島は18世紀後半の飢饉やそれに続くクリアランスに苦しみ、1991年には人口10,000以下に減ってしまった。
スカイ島とスコットランド本島とを結ぶスカイ・ブリッジは、1995年にPFIにより開通・運営が開始された。高額な通行料金(夏期の来訪者は、1回の通行につき5.7ポンド)は、SKAT (Skye and Kyle Against Tolls) というグループを先頭に、広い反対運動を巻き起こした。2004年12月21日、スコットランド政府がこの有料の橋を所有者から買い取り、通行料はただちに廃止することが発表された。
文化
インナー・ヘブリディーズ諸島でありながら、スカイ島はアウター・ヘブリディーズ諸島と同様に、人口の半数近くがゲール語を話し、多くの人が厳格に安息日を遵守することで知られているスコットランド自由教会に属している。
シングル・モルト・ウィスキーの生産を行っているタリスカー蒸留所は、島の西海岸、ロッホ・ハーポートにある。
ダンヴェガン城は、13世紀以降マクラウド氏族の居城である。
スカイ島は、伝統歌曲「The Skye Boat Song」やヴァージニア・ウルフの著作『灯台へ』によって不滅の地位を占めている。
交通
スカイ島は、スカイ・ブリッジによって本島と結ばれている。また、島のアーマデイルからマレイグ、カイルレアからグレネルグへのフェリーの便もある。ユーイグからハリス島のターベルトやノース・ウイスト島のロホマッディへ行くフェリーや、スコンサーからラーセイ島へ行くフェリーもある。アーマデイルとの間を往復するフェリーはマレイグを発着する列車時刻とシンクロナイズする便もある。
バスはインヴァネスやグラスゴーへの便の他に、本数は少ないがポートリーあるいはブロードフォード発の島内のローカル・バスもある。スカイ・ブリッジの本島側にあるカイル・オブ・ロハルシュからインヴァネス行きの鉄道がある。島の南には小さな飛行場もあるが、プライヴェート機専用である。
幹線道路A87がスカイ・ブリッジからユーイグまで、島の主な町を結んでいる。島の道路の多くは、この40年間で拡張されてきているが、一部は現在も一車線の道路である。
町と村
王の港を意味するポートリーは、人口1,917人の最も大きな町で、島の機能の中心となっている。スコンサーとブロードフォードは島の東側に位置している。さらに小さな町を以下に列記する。
- Aird of Sleat
- Armadale
- Duntulm
- Dunvegan
- Edinbane
- Elgol
- Isleornsay
- Kyleakin
- Staffin
- Torrin
- Uig
- Ullinish