アウター・ヘブリディーズ
アウター・ヘブリディーズ (Outer Hebrides、スコットランド・ゲール語:Na h-Eileanan Siar西の島々)は、スコットランドの地方行政区画の一つ。スコットランド西岸に連なる鎖状の島々からなる。島々はヘブリディーズ諸島に属し、ミンチ海峡によって本土に近いインナー・ヘブリディーズ諸島から隔てられている。島嶼部ではゲール語が広く話されている。面積3,071km2、人口は26,400人(2006年)。州都はストーノーウェイ。1266年のパース条約締結までノルウェー王国が200年あまりヘブリディーズ諸島を支配したことから、ノース人の言語や影響が今も残っている。
有人島[編集]
島 | 人口 (2001年調査) |
ルイス島及びハリス島 | 19,918 |
サウス・ウイスト島 | 1,818 |
ノース・ウイスト島 | 1,271 |
ベンベキュラ島 | 1,219 |
バラ島 | 1,078 |
スカルペイ島 | 322 |
グレート・バーネラ島 | 233 |
グリムゼイ島 | 201 |
バーネレイ島 | 136 |
エリスケイ島 | 133 |
ヴァターセイ島 | 94 |
バルシェア島 | 49 |
グリムゼイ島 | 19 |
フロデイ島 | 11 |
合計 (2001) | 26,502 |
アウター・ヘブリディーズの西方に浮かぶ、モナク諸島、フラナン諸島、セント・キルダ、ロッコール島も含まれる。
信仰[編集]
キリスト教信仰は西部島嶼部に深く根を張っている。しかし過去に氏族(クラン)の違いを主な理由として、北部の島々(ルイス島、ハリス島、ノース・ウイスト島)では歴史的に長老派教会が優勢なのに対し、南部の島々(ベンベキュラ島、サウス・ウイスト島、バラ島)ではカトリック教会が優勢である。小さなスコットランド聖公会の教会がルイス島・ハリス島にある(信徒の多くは、アウター・ヘブリディーズ外出身の人々である)。
西部島嶼部の北(特にルイスとハリス)は、イギリス最後の根本主義カルヴァン派の牙城とされてきた[1]。多くの住民がスコットランド自由教会、さらに保守的なスコットランド自由長老教会に属している。自由教会、自由長老派教会、さらにスコットランド教会の集まりでは、韻文の詩篇とは違ったどんな歌もインストゥルメンタル音楽も使用されない。2006年には、地元のフェリー会社が安息日にハリス島へフェリーを運航させると決定したことで、議論が持ち上がった[1]。
一般的に不適切な服装で教会へ現れた人々は受け入れられないとされている。不適切な服装には、女性が帽子を被るのを忘れてきたり、スカートの替わりにズボンをはいてきたり、男女とも信者がジーンズのような普段着を着てきた場合があたる。全ての同性愛者のカップルが、2004年発令のシビル・パートナーシップ法(同性愛者同士の事実婚を認めた)によってパートナーとして登録できるようになったことから、これにのっとって同性愛者カップルが教会の公式行事に参加するのを地元議会は拒否した[2]。
出典[編集]
外部リンク[編集]
- Hebrides.com Photographic website from ex-Eolas Sam Maynard
- Global Guide Hebrides Content website from ex-Eolas Scott Hatton
- www.visithebrides.com Western Isles Tourist Board site from Reefnet
- Virtual Hebrides.com Content from the VH which went its own way and became Virtual Scotland.
- hebrides.ca Home of the Quebec-Hebridean Scots who were cleared from Lewis to Quebec 1838-1920's