「シュヴァルツヴァルト」の版間の差分

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2008年10月19日 (日) 21:45時点における版

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シュヴァルツヴァルトの位置
シュヴァルツヴァルトの風景
冬のフルトヴァンゲン

シュヴァルツヴァルトSchwarzwald)は、ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州に位置する山地。総面積は約5180平方キロ。「シュヴァルツヴァルト」とは、ドイツ語で「黒い森」を意味する。森の多くは植林されたモミの木であり、「黒い森(シュヴァルツヴァルト)」という名称も、密集して生えるモミの木によって、暗く(黒く)見えることがその由来である。その他、低地においてはオークブナも生育している。

概要

地勢

シュヴァルツヴァルトの西をライン川が流れている。南はスイスとの国境。南北で約160キロに広がる。一番高い箇所は、フェルトベルク(Feldberg)の頂で、海抜1493メートルである。ドナウ川ネッカー川など多くの川が、シュヴァルツヴァルトに水源を有している。

シュヴァルツヴァルト西部の代表的な都市としては温泉保養地として知られるバーデン・バーデン、大学都市フライブルクなどが挙げられる。シュヴァルツヴァルト北部のカルフは、ヘルマン・ヘッセの出身地として知られる。カルフは、ヘッセの博物館があるほか、『車輪の下』などの彼の代表作の中でも描かれている。ライン川沿いのオッフェンブルクから、シュヴァルツヴァルトに入り、フィリンゲンドナウエッシンゲンを経由して、スイス国境沿いのコンスタンツまで鉄道が走っている。

産業

林業・観光業が発展している。シュヴァルツヴァルトのいくつかの町では、春を祈願した古ゲルマンの祭典である「愚者のパレード」が行われ、多くの観光客を集める。カッコー時計、おもちゃの製造などの精密産業でも知られる。そもそもは、厳しい冬の降雪期をしのぐために発展していったと考えられ、フルトヴァンゲンにあるドイツ時計博物館では、時計産業と時計職人の歴史が紹介されている。

環境問題と「黒い森」

第二次世界大戦後、酸性雨の被害によって、多くのシュヴァルツヴァルトの木々が枯死した。こうした状況を受けて、バーデン=ヴュルテンベルク州や、同州に属するフライブルクカールスルーエなどの都市で、環境問題への本格的な取り組みが進んでいった。1980年代以降、緑の党と称される環境政党が台頭したこともこの動きを促進した。

主要な山

  • フェルトベルク(Feldberg 1,493 m)
  • ゼーブック(Seebuck 1,448 m)
  • ヘルツォーゲンホルン(Herzogenhorn 1,415 m)
  • ベルヒェン(Belchen 1,414 m)
  • トターマン(Toter Mann 1,321 m)
  • シュピースホルン(Spießhorn 1,349 m)
  • ベアハルデ(Bärhalde 1,317 m)
  • ブレースリンク(Blößling 1,309 m)
  • シャオインスラント(Schauinsland 1,284 m)
  • ハプスベルク(Habsberg 1,274 m)
  • ヴィースヴァルトコップ(Wieswaldkopf 1,270 m)
  • ホッホコップ(Hochkopf 1,263 m)

外部リンク

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