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シャークノーズとは、アメリカのボールドウィン・ロコモティブ・ワークスがペンシルバニア鉄道(PRR)のために製造した一連のキャブ・ユニットタイプの電気式ディーゼル機関車の愛称である。そのデザインは、インダストリアル・デザイナーのレイモンド・ローウィによる。その名の通り、鮫の鼻のように尖った先頭形状を持つ。
同性能の機関車で、丸みを帯びた車体形状のものはベビーフェースと呼ぶ。
解説
シャークノーズと呼ばれる機関車は、3形式存在する。
- ボールドウィン DR-6シリーズディーゼル機関車 - 旅客用機関車。パッセンジャー・シャークノーズと呼ばれる。
- ボールドウィン DR-4-4-15形ディーゼル機関車 - 貨物用機関車。フレート・シャークノーズと呼ばれる。
- ボールドウィン RF-16形ディーゼル機関車
旅客用の形式はPRRのみが所有し、貨物用の形式はPRR以外の鉄道会社、ニューヨーク・セントラル鉄道(NYC)、ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道(B&O)、エルジン・ジョリエット・アンド・イースタン鉄道も所有した。
本タイプを購入した鉄道で、最後まで使用したのはNYCであった。使用を停止したあと、1967年にモノガヒラ鉄道に1両6,000ドルで譲渡した。1972年にロードナンバー1205号・1216号の2両を除き、解体された。その2両も1976年にスクラップとして売却されたが、デラウェア・アンド・ハドソン鉄道(D&H)により解体を免れた。D&Hは、当時、アルコのPA-1形の最後の4両を運行していた。2両は[[[ミシガン州]]のカストロライトが購入し、[1978年]]からリース車両としてミシガン州北部で使用された。
シャークノーズという名称は、1930年代から1940年代の流線型の自動車に付与された愛称である。その嚆矢は1936年のウイリスのもので、第二次世界大戦が始まるまで製造された。この名称は1938年のグラハム・ペイジのスプリット・オブ・モーションや1940年代のナッシュのハドソンモデルでも使用された。
関連項目
参考文献
- Pinkepank, Jerry A. (1973). The Second Diesel Spotter's Guide. Kalmbach Publishing Co., Milwaukee, WI. ISBN 0-89024-026-4