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2008年4月9日 (水) 17:06時点における版
リュウビンタイ科 | |||||||||||||||
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ファイル:Angiopteris evecta.jpg ナンヨウリュウビンタイ Angiopteris evecta
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分類 | |||||||||||||||
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属 | |||||||||||||||
本文参照 |
リュウビンタイ科(Marattiaceae)はシダ植物門の分類群。大型の常緑性シダで、熱帯・亜熱帯の森林に自生する。日本では本州南岸以南に2属5種自生する。塊状の地下茎から複葉を出す。
リュウビンタイ科はハナヤスリ類とともに、「真嚢シダ類」とも呼ばれる。これは胞子嚢が複数の細胞に由来し、複数の細胞層に包まれているためである(それ以外のシダは薄嚢シダ類といい、胞子嚢は単一の細胞層に包まれる)。現生種は Angiopteris(リュウビンタイ属)、Christensenia、Danaea、Marattia(リュウビンタイモドキ属)の4属からなり、そのほかに化石種も多数知られている。
分類と系統
リュウビンタイ属はオセアニアからマダガスカルにかけて分布し、葉は羽状複葉、大型で長さ9メートルに及ぶものもある。リュウビンタイ(竜鱗、Angiopteris lygodiifolia)は本州南岸(伊豆半島以南)から台湾に自生し、観葉植物としても栽培する。
リュウビンタイモドキ属は熱帯(特に山地)に広く分布する。地下茎は球状で、食用にされるものもある。葉は羽状複葉。リュウビンタイモドキ(Marattia boninensis)が小笠原諸島に自生する。
Christensenia属は東南アジアに分布し、掌状複葉をつける。
Danaea属は熱帯アメリカに産し、2回羽状複葉で、栄養葉と別に胞子葉が出る。
近年の分子系統解析によれば、リュウビンタイ科はトクサ類に近縁で、これらは姉妹群の可能性もある。
参考文献
- Pryer, K. M., Schuettpelz, E., Wolf, P. G., Schneider, H., Smith, A. R., and Cranfill, R. (2004). Phylogeny and evolution of ferns (monilophytes) with a focus on the early leptosporangiate divergences. American Journal of Botany 91: 1582-1598 ([1]; pdf).
- A. R. Smith, K. M. Pryer, E. Schuettpelz, P. Korall, H. Schneider, P. G. Wolf. 2006. "A classification for extant ferns". Taxon 55(3), 705-731 ([2]; pdf)