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野球部に途中入部してきたタレ目でドンくさそうな男。ショー・バンより1学年上。本職はサードだが、下手投げの軟投派ピッチャー、頭脳的なキャッチャーをこなすなど、意外に器用な[[ユーティリティープレイヤー]]。マリックの親友。よってマリックがフォークを投げる時のクセを見切っていた。
野球部に途中入部してきたタレ目でドンくさそうな男。ショー・バンより1学年上。本職はサードだが、下手投げの軟投派ピッチャー、頭脳的なキャッチャーをこなすなど、意外に器用な[[ユーティリティープレイヤー]]。マリックの親友。よってマリックがフォークを投げる時のクセを見切っていた。


;楠瀬(くすのせ)
;楠瀬博之(くすのせひろゆき
控えのキャッチャー。ショー・バンより1学年上で、ショー・バンが先輩として唯一尊敬する男。気のいい性格で、周囲からの信頼も厚い。一つ下のノブチンにレギュラーを奪われるものの、決してくさることはなく、毎日サスペンダーをして代打の切り札として活躍する。代打で活躍した後それまでレギュラーだた木場からポジションを奪い、ファーストに定着してい。その打撃の勝負強さは折り紙つき。また、決して足が速いわけではないがバスに乗り遅れそうになるとでる火事場の猛ダッシュは佐藤氏に定評である。ソフトリーゼント。メガネを着用。実家は千葉にあるラーメン屋「くすのせ」。
「正直ベース」が口癖の控えのキャッチャー。ショー・バンより1学年上で、ショー・バンが先輩として唯一軽蔑する男。い性格で、周囲からの信頼はない。一つ下の田村にレギュラーを奪われたまま、毎日サスペンダーをして、我孫子へ帰く姿は野球部員の顰蹙を買った。また、決して足が速いわけではないがバスに乗り遅れそうになるとでる火事場の猛ダッシュは唯一佐藤氏に定評である。メガネを着用。実家は千葉にあるラーメン屋「くすのせしゃん」。


;木場(きば)
;木場(きば)

2007年7月9日 (月) 09:02時点における版

ショー☆バン』は原作:森高夕次、作画:松島幸太朗による少年漫画週刊少年チャンピオンにて連載されていた。

概要

涼山中野球部に所属する「ショー・バン」こと小沢番太郎の成長を軸にした中学野球漫画。野球の技術の描写にこだわった作風で、野球漫画によくある恋愛要素などはほとんど存在しない。涼山中は東京都にあるが、登場人物はテンションが高くなるとなぜか関西弁を使う。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


主な登場人物

涼山中

小沢番太郎(おざわばんたろう)/ショー・バン

本作の主人公。当初はショートだったが、レギュラーには名手・清田がいたため、天性のバカっ肩を買われて投手に転向。自分以外の投手が投げている時はサード、清田引退後はショートを守る。小柄だがセンスにあふれた選手。ノビのある速球とキレのいい高速スライダーで三振の山を築く。ただし短気でコントロールが悪いため、大崩れすることもままある。打者としてのセンスもよく、巨人の高橋選手に比喩されたことがあるほど。守備では野生の勘を働かせてファインプレーで魅せる。大の負けず嫌い。また「お山の大将」と呼ばれるほど自己中心的な性格で気が強く、先輩や他人の言うことをあまり聞かない。3年生時のキャプテン就任以降はその横暴さが仇となり、杉本、小石川、有賀の退部騒動を起こし、また秋の新人戦では1回戦敗北の屈辱を受け反省。その後、3年生の春には秋の新人戦全国大会優勝校等全国トップクラスの3校相手に全てに完封勝利するなど「ショー・バン」の呼び名を全国に知らしめるまでに成長した。鬼頭監督の作戦でエースナンバーは着けていないものの、涼山中野球部の真のエースはこの男である。大切なものは男としてのメンツ。

土山信郎(つちやまのぶろう)/ノブチン

ショー・バンの同級生かつ親友で、野球部では4番でキャッチャー。副キャプテンとして、ショー・バンを公私ともにサポートする。ノッポを生かしたパワーあふれるバッティングが持ち味。まじめな性格。デブキャプの弟。バッテリーを組むショー・バンとのコンビネーションはすばらしく、野球以外ではストリートファイトでも発揮された。意外にケンカ慣れしているようだ。

清田(きよた)

ショー・バンより1学年上で、ショー・バンが2年生のころのキャプテン。ポジションはショートで、守備の名手。涼山中唯一のメガネキャラ。細目で目を開けてるのか閉じてるのかよくわからない。地味でイマイチ頼りなく、キャプテンとしての統率力がない。よって、言う事を聞かないショー・バンに手を焼いていた。実は野球よりも役者の才能がある。打線では3番を打つほどのシュアなバッティングをするものの、チャンスに弱い。因みにジャンケンも弱い(作中では全敗)。

引退時にショー・バンをキャプテンに指名。後にその判断が間違っていたことを悟り、雨の中、傘もささずにショー・バンにキャプテン失格の烙印を押す。女々しく泣きすがるショー・バンを心を鬼にして突き放すなど、ごくたまに男らしい面を見せることもある。

竜崎光志(りゅうざきみつし)/リュウくん

茶髪でイケメン、一見軽そうに見えるが、実はひたむきに野球に情熱をかける真面目なピッチャー。ショー・バンより1学年上。3年生時にはエースナンバーをつける。直球も変化球も突出したものはないが、制球力で勝負するまとまった選手。あだ名の「リュウくん」はほとんどマリックだけが使っている(他の皆は普通に苗字で呼んでいる)。

大瀧修次(おおたきしゅうじ)/タッキー

野球部に途中入部してきたタレ目でドンくさそうな男。ショー・バンより1学年上。本職はサードだが、下手投げの軟投派ピッチャー、頭脳的なキャッチャーをこなすなど、意外に器用なユーティリティープレイヤー。マリックの親友。よってマリックがフォークを投げる時のクセを見切っていた。

楠瀬博之(くすのせひろゆき)

「正直ベース」が口癖の控えのキャッチャー。ショー・バンより1学年上で、ショー・バンが先輩として唯一軽蔑する男。疑い深い性格で、周囲からの信頼はない。一つ下の田村にレギュラーを奪われたまま、毎日サスペンダーをして、我孫子へ帰っていく姿は、野球部員の顰蹙を買った。また、決して足が速いわけではないがバスに乗り遅れそうになるとでる火事場の猛ダッシュは唯一佐藤氏に定評である。メガネを着用。実家は千葉にあるラーメン屋「くすのせしゃん」。

木場(きば)

ショー・バンの同級生で、野球部員の一人。ショー・バンやノブチンと同様、2年生の頃からレギュラーとして試合に出ていた実力者である。3年生時には、その試合経験を買われ、ショー・バンによってファーストから守備機会の多いサードへとコンバートされた。

小石川(こいしかわ)

ショー・バンの同級生で、野球部員の一人。有賀とは親友。本職のライトからピッチャーへと無理やりコンバートさせられるなどして、自分勝手なショー・バンと対立し、いったんは退部するが後に復帰、野球部の主力となる。退部中にこっそり監督からバッティングのノウハウを享受し広角打法を得る。

有賀(ありが)

ショー・バンの同級生で、野球部員の一人。小石川とは親友。本職のサードからファーストへと無理やりコンバートさせられるなどして、自分勝手なショー・バンと対立し、いったんは退部するが後に復帰、野球部の主力となる。退部中にこっそり監督からバッティングのノウハウを享受し、マスコットバットでも鋭い打球を放つほどのパワーを得る。

杉本哲矢(すぎもとてつや)

ショー・バンの同級生で、野球部員の一人。前の学校で問題を起こし、涼山中に転校してきた。現在も保護観察処分を受けている。彼の昔の悪い友人達に襲われたショー・バンによっていったんは退部させられるが後に復帰、野球部の主力となる。ケンカがめっぽう強く、ケンカ慣れしているヤンキー3人組を一方的にボコボコにするほど。硬式のシニアリーグでやっていた経験があり、野手としても投手としてもレベルが高い。打席ではどこか武士のようなたたずまいを見せる威圧感あるバッター。守備ではショートで再三のファインプレー。ブルペンに立てば全国レベルの剛速球を投げる。しかしその球は素直で、バットに当てることは難しくない。自分のことを「オイラ」と呼ぶ。髪型は五厘刈り。バイクや車に異常なこだわりを持つ。涼山中野球部のエースナンバーを着けているが、それはカモフラージュで、真のエースはショー・バンである。

生島則忠(いくしまのりただ)

生島の弟。ショー・バンの1学年下で、兄と入れ替わりに涼山中野球部に入部。ポジションはキャッチャー。気が強く、性格が悪い。毒舌で、試合中はベンチでいつも先輩の悪口を言っている。しかし自分が試合に出ると緊張して涙が止まらない。2年生からはピッチャーにも挑戦。強肩を生かした速球で打者をねじ伏せる。マウンドの上では試合中でも泣かないようだ。

清田昭介(きよたしょうすけ)/バブ

清田の弟。ショー・バンの2学年下で、兄と入れ替わりに涼山中野球部に入部。左腕のピッチャーで、小学生時代はかなり鳴らしたらしい。兄同様高い野球センスを持つが、今現在の涼山中野球部の中では赤子同然。「バブ」というあだ名は小さいころに兄がつけた。理由は兄が話しかけても「バブ」としか言わなかったからである。兄とは違い、長身ですらっとしたモデル体型のイケメン。

鬼頭直樹(きとうなおき)

涼山中野球部監督。リーゼントが眩しい。胸に「かんとく」とひらがなで大きく書かれている。一見何も考えて無さそうに見えるが、実は相当の策士であり、相手を(本人も知らないうちに)操る術に長けている。学生時代はキャッチャーで、昔ドラフトにかかったこともあるほどの選手だった。当時はぬーやんとバッテリーを組んでおり、今でも親友。

土山(兄)/デプキャプ

ノブチンの兄。ショー・バンより3学年上で、野球部では4番でキャプテン。ポジションはキャッチャーだった。あだ名どおり太めで大柄なパワーあふれる選手。中学時代、地元の高校の野球部3校からスカウトが来るほどの実力を持っていた。先輩として、ショー・バンにスライダーを教えた。

生島(兄)

ショー・バンより2学年上で、ショー・バンが1年生のころのキャプテン。当時の3番ショート。生島則忠の兄。責任感が強く、指導も厳しい。ショー・バンが昔の生島にソックリだったせいか、ショー・バンには一生懸命バッティングを教えたりしていた。引退後も野球部が気になるらしく、たまに世話を焼いていた。

中野(なかの)

ショー・バンより2学年上で、ショー・バンが1年生のころの野球部のエース。土山兄に足腰が弱いと指摘され、一緒に引退までランニングを行っていた。ショー・バンが1年生の時、キャッチボールの基本を教えていた。たらこくちびるで筋肉ムキムキ。

国木田学院

筑摩陸夫(ちくまりくお)/マリック

剛速球と変化の大きいフォークが武器の本格派ピッチャー。驚くと屁が出るという妙なクセがある。無類の勝負好きで負けず嫌い。プライドが高く、自分のピッチングに絶対の自信を持っている。口が悪く、学年は1つ下だがライバル視するショー・バンのことを「小僧」と呼ぶ。そしてノブチンのことは「デブキャプの弟」と呼ぶ。タッキーの親友。

強豪・国木田学院のエースとして涼山中にたちはだかるが、ショー・バンの伸びる球を計算に入れすぎたため、足に自打球を当て、そのケガで満足な投球ができなかったこともあって惜敗。しかし最大の敗因は、試合前に、決め球のフォークの軌道をノブチンにイヤというほど見せたから。国木田に転校する前は涼山中の野球部に所属していた。

国木田はエスカレーター方式なので自動的に国木田高等部に進学して野球部に入ったが、野球部のエース山田(国木田高等部2年)に唆されて一度退部した。しかし、その後ショー・バンと杉本に説得され、野球部に復帰する。投球練習を見て涼山の真のエースを見抜いている。

伊集院(いじゅういん)/イジュ

小柄だが、打ってよし、守ってよしのレベルの高いキャッチャー。イケメン。マリックが入部するまでは4番を務めていた。自分勝手なマリックをいつも注意している。

山田(やまだ)

高校生。国木田学院高等部所属。わずか1年生で野球部のエースに上り詰めた男。しかし、シャバイ青春に憧れ、2年生の時に後輩のマリックを一緒に誘って退部。その後はなぜか年下のマリックに奴隷のように扱われていた。気弱な性格で、犬のような顔をしている。しかしひとたび先輩風を吹かすと、狂犬と化し、マリックをボコボコにするほど暴力的になる。

残戸宇中

緑川流一(みどりかわりゅういち)

東京都の強豪・残戸宇中野球部の主将。四番ファースト。打撃のチームである残戸宇中打線の大黒柱である。強気な性格。涼山中野球部のエースを杉本と見なす監督の方針に疑問を持っている。

世利(せり)

東京一の俊足の持ち主。バントの名手で、バントヒット成功率8割を誇る。一番セカンド。ショー・バンのスライダーをバットにかすらせることすらできなかったことを、たびたび夢に見るほど悔しがっている。涼山中野球部の真のエースをショー・バンだと信じて疑わず、ショー・バン対策の特訓を行う。もみあげと出っ歯がチャームポイント。

常城学園中

平江堅(ひらえけん)/デーブ平江

茨城県代表・常城学園中の主将。右投左打の捕手。わざわざ東京までショー・バンを偵察に来た。アー坊にピッチングをアドバイスし、その後「ブーちゃん先生」と呼ばれ慕われている。なぜか語尾に「だっぺ」をつける。バッティングが上手く、ショー・バンも「アイツは野球センスのある奴」と絶賛していた程。都大会決勝前にショー・バンと練習(若干お遊びも含まれる)もしていた。太目の体型に似合わず俊足の持ち主で、ランニングホームランを記録したこともある。ショー・バンの右手負傷事件で一時濡れ衣を着せられていた。

愛別中

双津木(ふたつぎ)

広島県代表・愛別中の投手。ショー・バンに匹敵するほどの剛速球の持ち主にも関わらず極度のノーコンだったため控えに甘んじていたが、半フォークの握りを覚えて制球力と打者の手前で微妙に変化する球を会得し、一躍エースに上り詰める。

その他

小沢亜穂(おざわあぼ)/アー坊

ショー・バンの弟。小学生。野球一筋で色恋沙汰にはとんと縁がない兄とは対照的に、なぜか女の子にモテモテ。また、兄貴同様、投手として野球の才能も見せている。年上にも物怖じしない性格と毒舌も兄貴譲り。ショー・バンに勧められ、本来は右投げだが、左投げの練習(つまり両投げ)に挑戦している。その天性の野球センスを見せつけ、4年生からしか入れない野球チームに、特別に3年生で入部を許可された。好きな言葉は「一宿一飯の恩義」。本作の続編の『ストライプブルー』では主人公。

浅井紀子(あさいのりこ)/のりっぺ

アー坊と同い年で仲がいい女の子。おしとやかな性格。花ちゃんとは恋のライバルとして、アー坊を奪い合っている。

江口花(えぐちはな)/花ちゃん

アー坊と同い年で仲がいい女の子。ボーイッシュな性格。のりっぺとは恋のライバルとして、アー坊を奪い合っている。また、ショー・バンの事を「お兄様」と呼び、慕っているが、当のショー・バンには全く相手にされていない。

沼袋仁(ぬまぶくろじん)/ぬーやん

プロ野球チームロッテの投手。鬼頭監督とは昔からの顔なじみ。大学時代、ぬーやんがエースで鬼頭監督とバッテリーを組んでいた。プロでは奪三振王を獲得したことがある。与四球王になったこともあるが、キャッチボールでは100%胸に返すほどのコントロール。当時サイドスローだったショー・バンが、ぬーやんの球の回転に憧れてオーバースローに戻した。現在のショー・バンの活躍は、この人のお陰と言っても過言ではない。

関連項目