「儀礼称号」の版間の差分

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'''儀礼称号'''(ぎれいしょうごう、courtesy title)とは、[[儀礼]]的に名乗る[[称号]]。主にヨーロッパの[[王族]]、[[貴族]][[継嗣]]及び子女[[配偶者]]([[夫人]]など)近親者の称号の
'''儀礼称号'''(ぎれいしょうごう、courtesy title)とは、[[儀礼]]的に名乗る[[称号]]。主にヨーロッパの[[王族]]、[[貴族]]において[[爵位]]、称号を有する当主以外家族が、儀礼的にそれに準じる称号を名乗る事を言う。また、公的な貴族制度がなくなった国においては貴族称号は全て儀礼的称号といえる


==儀礼称号とは==
==イギリス貴族の儀礼称号==
[[イギリス]]の[[貴族]]において正式な貴族(peer)は当主一人であるが、その家族も身分に従った儀礼的な称号(courtesy title)で呼称される。伯爵(Earl)以上の貴族で、複数の爵位(subsidiary titles)を有する場合、その[[継嗣]]者は当主の本爵位以外のいずれかの爵位を名乗ることができる(例えばノフォーク公爵の長男がアルンデル伯爵を名乗る)。それ以外の子女や子爵以下の貴族の全ての子女は、当主の身分に準じてロード(Lord)、レディ(Lady)、オナラブル(Honourable)の称号が許される。


あくまで儀礼称号は特定の爵位またはそれに関連する称号を称することを許されたに過ぎず、身分平民(Commoner)である。なお、貴族の当主の夫人の称号(伯爵夫人など)正式称号であるしかし自らの権利でする女伯爵等は区別される。
[[ヨーロッパ]]、特に[[イギリス]]の[[貴族]]の配偶者及び継嗣、子女においては当主の有する[[爵位]]に基づき、儀礼上の称号を名乗ることを許された。例えば、貴族継嗣の場合、当主の有する爵位のうち、最高位のものに準ずるものを称号とすることを公認された。夫人の場合も夫の爵位に基づいた夫人の称号を名乗り(侯爵の夫人の場合、公爵夫人など)、その他の子女も何らかの称号を与えられた場合、それを儀礼称号といった。
但し、あくまで儀礼称号は特定の爵位またはそれに関連する称号を称することを許されたに過ぎず、厳密に有爵者であるわけではなそのため者との区別をするため、儀礼称号いわれる。


==関連項目==
==関連項目==
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[[category:爵位|*きれいしょうこう]]
[[category:爵位|*きれいしょうこう]]
[[category:称号|*きれいしょうこう]]
[[category:称号|*きれいしょうこう]]


[[de:Ho"flichkeitstitel]]
[[en:Courtesy title]]
[[fr:Titre de courtoisie]]

2007年5月27日 (日) 09:38時点における版

儀礼称号(ぎれいしょうごう、courtesy title)とは、儀礼的に名乗る称号。主にヨーロッパの王族貴族において爵位、称号を有する当主以外の家族が、儀礼的にそれに準じる称号を名乗る事を言う。また、公的な貴族制度がなくなった国においては貴族の称号は全て儀礼的称号といえる。

イギリス貴族の儀礼称号

イギリス貴族において正式な貴族(peer)は当主一人であるが、その家族も身分に従った儀礼的な称号(courtesy title)で呼称される。伯爵(Earl)以上の貴族で、複数の爵位(subsidiary titles)を有する場合、その継嗣者は当主の本爵位以外のいずれかの爵位を名乗ることができる(例えばノフォーク公爵の長男がアルンデル伯爵を名乗る)。それ以外の子女や子爵以下の貴族の全ての子女は、当主の身分に準じてロード(Lord)、レディ(Lady)、オナラブル(Honourable)の称号が許される。

あくまで儀礼称号は特定の爵位、またはそれに関連する称号を称することを許されたに過ぎず、身分は平民(Commoner)である。なお、貴族の当主の夫人の称号(伯爵夫人など)は正式な称号である。しかし、自らの権利で爵位を有する女伯爵等とは区別される。

関連項目