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'''カレリア '''(Karelia, [[フィンランド語]]:Karjlia)は[[フィンランド]]の音楽家[[ジャン・シベリウス]]作曲した[[付随音楽|劇音楽]]である。劇音楽としては失敗したため、作者によって廃棄され、1曲は[[序曲]]、8曲を[[組曲]]とし、組曲はさらに3曲に絞られ、現在にいたる。
'''カレリア '''(Karelia, [[フィンランド語]]:Karjalia)は[[フィンランド]]の音楽家[[ジャン・シベリウス]]作曲した[[付随音楽|劇音楽]]である。劇音楽としては失敗したため、作者によって廃棄され、1曲は[[序曲]]、8曲を[[組曲]]とし、組曲はさらに3曲に絞られ、現在にいたる。


==作曲の経緯==
==作曲の経緯==

2007年2月1日 (木) 13:02時点における版

カレリア (Karelia, フィンランド語:Karjalia)はフィンランドの音楽家ジャン・シベリウス作曲した劇音楽である。劇音楽としては失敗したため、作者によって廃棄され、1曲は序曲、8曲を組曲とし、組曲はさらに3曲に絞られ、現在にいたる。

作曲の経緯

新婚旅行にカレリアへ

1892年にアイノ・ヤルネフェルトと結婚したシベリウスは新婚旅行カレリア地方を訪れた。カレリアはフィン人の発祥の地であった。シベリウスはカレリア地方の民謡や伝説に作曲のインスピレーションを得た。地元の勧めもあり、シベリウスはカレリアの英雄の劇音楽をカレリアの民謡を取り入れつつ作曲した。

失敗と改編

劇音楽『カレリア』は発表後の評判は悪く、シベリウスはこれを失敗作として廃棄した。しかし、このうち1曲を序曲として残し、8曲を選びそれを組曲とした。組曲はさらに3曲に絞ることにした。

このため『カレリア』は最終的に「序曲」op.10と「組曲」op.11の2つの作品として1906年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版され、今に残ることになった。

『カレリア』序曲op.10

組曲と比較して演奏の機会は少ない。中間部に組曲の第1曲「間奏曲」の主題が現れる。

『カレリア』組曲op.11

3曲から構成される。シベリウスの管弦楽曲のうち比較的よく演奏される作品で、第3曲「行進曲風に」は単独で演奏されることも多い。

  1. 間奏曲
  2. バラード
  3. 行進曲風に(アラ・マルチャ)

編成

演奏時間

  • 序曲 ― 約10分
  • 組曲 ― 第1曲:約3分、第2曲:約7分、第3曲:約4分、計:約14~15分

関連項目