片麻岩
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片麻岩(へんまがん、英語: gneiss[注釈 1])とは、変成岩の中で、片麻状組織を持つ岩石の総称である。
変成前の岩石
[編集]片麻岩は、鉱物や元素組成による分類ではなく、変成作用を受けた条件によって分類される。したがって、変成前の岩石が全く同じ変成岩であっても、変成時の条件によって、片麻岩となる場合もあれば、別の変成岩にもなり得る。さらに、片麻岩の変成前の岩も、1種類ではない。つまり、地球上には多種多様な片麻岩が存在する。
変成の条件
[編集]結晶片岩(片岩)とでき方は同じだが、変成時の条件が比較的低温で、変成があまり進まなかった物を結晶片岩と呼ぶ。これに対して、変成時の条件が比較的高温で、変成が進んだ物を片麻岩と呼ぶ。ただし、あまりにも高温の作用を受けた場合は、片岩になる場合もある。
また、変成前の岩石の組成によっては、それほど高温でなくても片麻岩になる場合もある。
注釈
[編集]- ^ 英語の「gneiss」の「g」は発音しないため「ナイス」に近い発音である。
参考文献
[編集]- 都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、ISBN 4-320-00205-9。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 地質標本データベース(地質標本館) … 検索窓に「片麻岩」と入力して検索