瀧春一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

瀧 春一(たき しゅんいち、1901年10月15日 - 1996年3月28日)は、神奈川県横浜市出身の俳人。本名は粂太郎。高等小学校卒業後に会社員となる。当初は短歌を作っていたが俳句に転向。1926年より水原秋桜子に師事し、1931年に秋桜子の「馬酔木」が「ホトトギス」から離反した際も秋桜子に従った。1936年に「菱の花」選者となり、1940年に「暖流」に改題し主宰。1947年には無季容認を表明したことで、季題遵守の立場をとる秋桜子と一時袂を分かつが、1966年に「馬酔木」同人に復帰した。1982年、第9句集『花石榴』により第16回蛇笏賞を受賞。代表句に「かなかなや師弟の道も恋に似る」「あの世へも顔出しにゆく大昼寝」があり、庶民的な作風で知られた。

句集[編集]

  • 萱(1935年)
  • 菜園(1940年)
  • 常念(1946年)
  • 瓦礫(1952年)
  • 深林(1957年)
  • 燭(1965年)
  • 硝子風鈴(1971年)
  • 端牆(1977年)
  • 花石榴(1981年)
  • ゆづり葉(1986年)
  • 自註現代俳句シリーズ 瀧春一集(1980年)
  • 瀧春一全集(1988年)

参考[編集]

  • 『現代俳句大事典』 三省堂、2005年

外部リンク[編集]