清江

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清江
水系 一級支流 長江
延長 423 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 16,700 km²
水源 湖北省 利川市 斉岳山 東麓 龍洞溝
水源の標高 -- m
河口・合流先 湖北省 宜都市 陸城街道 長江
流域 中国
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清江(せいこう、Qing river、拼音: Qīng jiāng)は、中華人民共和国湖北省南西部を流れる河川で、長江中流右岸の支流。古くは夷水、また圤水とも称した。

湖北省利川市重慶市の境にある斉岳山の東麓に源を発した龍洞溝を源流とする。利川市恩施市建始県長陽トゥチャ族自治県を経て、長江南岸に位置する宜都市(旧称・枝城市)の中心部で南から長江へと合流している。長さは423キロメートルで、その長さから「八百里清江」という別名がある。流域面積は16,700平方キロメートル。

流域には三つの大きなダムがあり、水力発電治水に供されている。1994年、長陽トゥチャ族自治県で隔河岩ダムと発電所の工事が始まった。ダムの下流1キロの地点には、工事のためにアジア最長とされる鉄索橋(鉄の吊り橋)が作られた。長さは303メートルで車も通行できたが、工事後に撤去された。その代わりに清江大橋が架けられている。

恩施市域の山岳部で清江を超える、G50滬渝高速道路の清江大橋

長陽トゥチャ族自治県内を流れる清江は「清江画廊風景区」として2013年に[1]、恩施市内を流れる清江は「恩施大峡谷風景区」として2015年に中国の5A級観光地にそれぞれ認定された[2][3]

2020年7月21日恩施トゥチャ族ミャオ族自治州内で清江沿いの斜面が崩落、大規模な天然ダムが形成された。堰き止めによる湛水域の影響は同月17日、上流に当たる恩施市内に及び冠水による被害が出た[4]

脚注[編集]

  1. ^ 宜昌市长阳清江画廊景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。
  2. ^ 恩施州恩施大峡谷景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。
  3. ^ 北緯30度のカルスト奇観「恩施大峡谷」を訪ねて--人民網日本語版--人民日報”. j.people.com.cn. 人民網日本語版 (2020年9月8日). 2023年2月3日閲覧。
  4. ^ 三峡ダムまた水位上昇か せき止め湖で住民避難も~中国の洪水は被災者4550万人に”. FNN (2020年7月24日). 2020年7月23日閲覧。

外部リンク[編集]