水生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

水生(すいせい)

  • 生物が水中で生活すること。その生物は水生生物と呼ばれる。
  • 植物が水中に生えること。その植物は水生植物と呼ばれる。
  • 動物が水中にすむこと。水棲とも。その動物は水生動物と呼ばれる。水生生物には魚類を含めないことがある。

生物はその進化の過程の初期を水中で過ごしたと考えられる。つまり、陸上の生物はすべて水中の生物から生じたと考えられる。微小な生物は陸上にも存在する水中的環境に生活し、その場合、その体制も性質もほぼ水生生物のままである。より大型の生物では、陸上環境への適応として様々な形態や構造、性質の変化が生まれる。その結果生じるのが陸上生物である。

陸上生物は、陸上環境への適応のために水中生活が困難になることもよくある。例えば動物では空気呼吸の能力とそのための構造を有するに至るが、そのような構造は水中でのガス交換には使えないことが多く、それに多く頼る動物は水中では窒息してしまう。そのような生物が再び水中生活に進出する場合、さらに新たな適応を行わなければならない。狭義の水生生物はこれを指す。広義の場合、元々から水中生の生物を含める。