杉浦克己

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杉浦 克己(すぎうら かつみ、1937年昭和12年)7月1日 - 2001年平成13年)8月7日)は、日本経済学者マルクス経済学専攻。元東京大学名誉教授、元帝京大学教授。

経歴[編集]

   この間、大学院経済学研究科、同総合文化研究科の科目を担当する。
  • 1998年 東京大学を定年退職、帝京大学教授。
  • 2000年 経済学部長。
  • 2001年 在職中、胃がん及び肝臓がんのため逝去。

学説[編集]

宇野経済学に立脚しつつ、新古典派経済学を批判。市場原理と非市場原理の統合を目指し、その構造を制度と進化の問題として捉える構想を持っていた。

著書[編集]

  • 『コミュニケーションの共同世界――相関社会科学序説――』東京大学出版会、1993年

共編著[編集]

  • 『世界恐慌と国際金融 大戦間恐慌史研究』侘美光彦共編 有斐閣 1982
  • 『国際金融 基軸と周辺』侘美光彦共編 社会評論社 1986 マルクス経済学叢書
  • 『経済のマネージァビリティ 新自由主義からの批判に耐えうるか』川上忠雄共編 法政大学出版局 1989 比較経済研究所研究シリーズ
  • 『市場社会論の構想 思想・理論・実態』高橋洋児共編著 社会評論社 1995
  • 『21世紀の経済社会を構想する 政治経済学の視点から』森岡孝二,八木紀一郎共編 桜井書店 2001
  • 『多元的経済社会の構想』柴田徳太郎,丸山真人共編著 日本評論社 2001

脚注[編集]