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春日神社 (高浜市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
春日神社
所在地 愛知県高浜市春日町2丁目1番地8
位置 北緯34度56分01.2秒 東経136度59分08.1秒 / 北緯34.933667度 東経136.985583度 / 34.933667; 136.985583
主祭神 天津児屋根命 他6柱
社格 旧郷社
創建 不明
別名 春日神社・八剱社
例祭 10月第1週の日曜日とその前日
主な神事 おまんと祭り
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春日神社(かすがじんじゃ)は、愛知県高浜市春日町に鎮座する神社旧社格郷社。高浜の総氏神である。

祭神

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歴史

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創建年代は定かではない。往古は天津児屋根命は大明神山に、武甕槌命は鹿島に、経津主命は古宮に、姫大神は古春日に鎮座されていた。この4柱の神を古春日の地に合祀し、春日大明神と称した。建武(1334年)以降兵乱相次ぎ、春日神社も兵火に罹り旧記を失ったと伝えられる。永正年間(1504年 - 1520年)に鎮座地を今の社地に移した。

春日神社は高浜の総氏神である。古来高浜は十組の集落に分かれ、各組にはそれぞれ鎮守の神祠があって、異なった祭日をもちこれに奉仕していた。春日神社はそれらの各集落の総氏神として、各組挙ってこれに奉仕し、敬仰最も篤かったことが記録に残っている[2]

祭礼

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御馬塔(おまんと)祭り

10月の第1日曜日とその前日の土曜日には例祭としておまんと祭り(御馬塔祭り)が行われている。人馬一体となって駆け抜けていく勇壮な祭礼であり、高浜市指定無形民俗文化財に指定されている[3]

おまんと祭りの記録は享和3年(1803年)の「高浜村祭礼之由来」が最も古い。現在は7町が馬を出し、上は青木町春日町沢渡町稗田町、下は碧海町二池町田戸町となっている。このおまんとの奉納にあたり、8月下旬に7町から祭礼のシンボルである「神馬」を出す町が決定される。以後、神馬の町は全責任者である「大目付」のもとに「氏子委員」「馬目付」「若衆頭長」が中心となって祭礼が運営される[4]

西三河地方の旧碧海郡及び知多半島知多湾沿岸地域でも「おまんと」などのかけ馬の神事が奉納されているが、中でも高浜の「おまんと」はその規模と若衆の意気において近郷に名高く、祭礼には他地域からも多くの参詣者を集めている[5]

また毎月の第1、第3、第4日曜日の10:00より月次祭、旬祭が執り行われており、その際に初宮参り、車の交通安全祈願祭、厄払いなどの一般祈祷も合わせて行われている[6]

境内

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大山緑地の大たぬき

境内は大山緑地と呼ばれる海抜約17mの丘である。昭和39年(1964年)に建立された陶管焼のタヌキ像は「大山緑地の大タヌキ」と呼ばれる。高さは5.2m、胴回りは8mあり、胴回りの長さは陶管製の像として日本一とされる[7]

境内には桜や藤、紅葉、松、檜、榊など多くの木々があり、自然豊かである。特に桜は「大山の千本桜」と言われ、毎年ライトアップもされ、桜まつりなども開催されている。また秋にも心字池周辺の紅葉のライトアップも行われている。[8]

境内社

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  • 八剱社(はっけんしゃ)
  • 津島神社
  • 高浜神社(旧靖国神社)
  • 御鍬社
  • 森前秋葉神社
  • 山ノ神社
  • 金刀比羅神社
  • 稲荷社
  • 若宮神社
  • 秋葉社
  • 服部天満宮
  • 津島社

現地情報

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所在地
交通アクセス

脚注

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  1. ^ 高浜市誌編さん委員会『高浜市誌 第2巻』高浜市、1976年
  2. ^ 高浜中学校『高浜町の姿』高浜中学校、1957年
  3. ^ 高浜市指定無形民俗文化財 おまんと祭り 高浜市観光協会、2016年1月17日閲覧
  4. ^ 高浜市やきものの里かわら美術館『市制45周年特別展 馬、たてまつる -埴輪からおまんと、競馬まで-』高浜市やきものの里かわら美術館、2015年
  5. ^ 高浜市誌編纂委員会『高浜市誌資料16 高浜のおまんと』高浜市教育委員会、1987年
  6. ^ 春日神社の掲示板
  7. ^ 大山緑地の大タヌキ 高浜市観光協会
  8. ^ 大山千本桜 高浜市観光協会、2016年1月17日閲覧

参考文献

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  • 高浜市誌編さん委員会『高浜市誌 第2巻』高浜市、1976年
  • 高浜中学校『高浜町の姿』高浜中学校、1957年

外部リンク

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