弘済寺
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弘済寺(こうさいじ)は、神奈川県南足柄市弘西寺にある東寺真言宗の寺院。山号は法雨山、院号は金剛幢院。本尊は不動明王、南足柄七福寺めぐり(廃寺善福寺)預かり寺である。弘済密寺(こうさいみつじ)とも称される。
歴史
[編集]弘済寺の創建年代等は不詳ながら、新編相模国風土記稿によると室町時代の初期(応永16年/1409年)に「僧栄海によって中興」とされております。境内にある地蔵堂に安置されている木造地蔵菩薩坐像は鎌倉~南北朝期の仏像ですので、開山はそれ以前であったと推察されます。また矢倉明神社(現足柄神社)の別当寺を勤めていたといいます。万葉の時代から、足柄街道(旧東海道)の要所にあったこの地に、現世利益(この世においておかげを授かる)の密教寺院として、地域の人々から親しまれ今日に至っている歴史あるお寺です。
文化財
[編集]- 木造地蔵菩薩座像(南足柄市指定文化財)本像は像高65.3センチ、寄木造、玉眼、肉身は漆箔、着衣は褐色漆塗、裳裾を台座よりさらに下にたらしている法衣垂下像である。白毫・玉眼・台座・光背は後で補修されている。ひきしまった顔、バランスのとれた体躯などよくまとまった作である。胎内には次の意味の修理銘札が納められていた。 「地蔵尊の再興施主雨坪村後藤太郎右衛門、鎌倉仏師後藤勘弥、元禄一三庚辰年(1700)六月上旬相模國足柄上郡苅野荘弘済寺村法雨山弘済寺金剛幢院住法印権大僧都大阿闍梨覚源欽修」 この時、前記の白毫・玉眼等の修理がされたのであろう。法衣垂下形式の地蔵座像は大変珍しい。鎌倉時代末から南北朝時代の作である。(南足柄市教育委員会掲示より)
所在地
[編集]神奈川県南足柄市弘西寺131
交通
[編集]電車・バスでお越しの方へ
・大雄山線大雄山駅より徒歩25分。(2km)
・大雄山駅より地蔵堂方面行きバスにて6分(弘西寺バス停下車)+徒歩3分。
・大雄山駅よりタクシーにて5分。
車でお越しの方へ(大井松田ICから)
東名高速大井松田ICから三叉路を南足柄方面(直進)へ、足柄大橋~開成町~トンネル(下原隧道)を過ぎた(ICからここまで5km程です)交差点(竜福寺)を右折、そのまま2km程直進し、弘西寺バス停を過ぎた横断歩道を右折(「弘済寺」の看板あり)、狭い道を50m程進むと左側にお寺が見えます。
駐車場は境内西側にございます。
参考文献
[編集]- 新編相模國風土記稿
- 「南足柄市史」