尾崎敦夫
尾崎 敦夫(おざき あつお)は、日本の情報工学者。大阪工業大学情報科学部情報知能学科教授。博士(情報工学)(九州工業大学)。電子情報通信学会システム数理/応用研究専門委員会委員長。日本オペレーションズ・リサーチ学会研究普及委員会研究委員。元情報処理学会論文誌編集委員会査読委員[1][2][3]。
専門は、知能情報学・人工知能(AI)、計算機科学・モデリング・並列分散処理(特にSAR画像再生処理)、ニューラルネットワークなど[4]。
経歴
[編集]1990年九州工業大学大学院計算機コース博士前期課程修了。のちに、同大学より博士 (情報工学)号を取得[5]。三菱電機情報電子研究所(現在の情報技術総合研究所)にて、航空宇宙・危機管理・防衛分野を対象に、モデリング&シミュレーション技術、並列分散処理技術、AIの最適化技術を駆使した意思決定支援システムの研究開発に従事。2018年に大阪工業大学情報科学部コンピュータ科学科に着任。現在、同学部情報知能学科教授。
主な所属学会は、電子情報通信学会、情報処理学会 、日本オペレーションズ・リサーチ学会、IEEEなど。主な受賞は、電子情報通信学会コンカレント工学研究会(現在のシステム数理/応用研究会)優秀論文賞(2005)、ESS96 (8th European Simulation Symposium) Best Paper Award(イタリア)、ITC-CSCC2021 (The 36th International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers, and Communications) Best Paper Award[6]など。
主な研究
[編集]- AIによるシミュレーション技術を活用した混雑予測・3密回避システムおよび大規模イベントを対象としたデータ同化による人流予測手法の検討 -「枚方宿くらわんか五六市」で3密回避のAIシステムの実証実験[7][8]。
- 意思決定支援向けAI・マルチエージェントシミュレーション技術 - スマート社会・危機管理システムへの応用
- AIを用いた気象予測
- 雲画像を利用した局地豪雨予測手法の検討
(大阪工業大学研究プロジェクト「豪雨水害ならびに火災、地震災害等に向けたAIやIoTセンシングに基づく避難誘導支援プラットフォーム構築に関する研究開発」の一部)[9]
- ニューラルネットワークでの過学習回避方式の検討
産官学連携(枚方市役所、北大阪商工会議所、大阪工業大学)のひらかたアイデアソン・ハッカソンプロジェクト「Hirathon2020」[10]で、AIシミュレーションツールについて参加協力を行っている。
また、指導する情報科学部研究室の学生の研究「スマートフォン等のWi-Fi 信号キャプチャリングによる人の密集度・流れのリアルタイム計測・予測システム開発」が「分散センサに基づく危機管理AIシステムの実現、及び事業化」案件として、神戸大学と大阪工業大学との共同事業「科学技術振興機構(JST)社会還元加速プログラム(SCORE)大学推進型」に採択されている。その他、指導する情報科学部学生チームが社会人基礎力育成グランプリ全国決勝大会準大賞(2019年度)を受賞している[11]。
脚注
[編集]- ^ https://yumenavi.info/lecture_sp.aspx?GNKCD=g009833&OraSeq=20122&ProId=WNA002_Sp&SerKbn=j&SearchMod=6&Page=1&KeyWord=交通
- ^ https://www.ieice.org/ken/program/index.php?tgid=IEICE-MSS
- ^ https://www.ieice.org/~mss/com/r01.html
- ^ https://www.oit.ac.jp/laboratory/room/293
- ^ https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000415786-00
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/prize/show.php?id=354
- ^ https://digitalpr.jp/r_detail.php?release_id=52201
- ^ https://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/202107/D52211005015.html
- ^ https://www.research.oit.ac.jp/portfolio-item/project_05/
- ^ https://www.oit.ac.jp/japanese/topics/?i=7149
- ^ http://www.oit.ac.jp/japanese/topics/index.php?i=6228