宮崎斗士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宮崎 斗士(みやざき とし 、1962年1月12日 - )は、俳人。「海原」副編集人。「青山俳句工場05」編集・発行人。

東京都生まれ。調布市在住。金子兜太主宰の「海程」に学び、第5回海程会賞、第45回海程賞受賞。2009年、「尺取虫」30句で第27回現代俳句新人賞受賞。句集に『翌朝回路』(2005年、六花書林)、『そんな青』(2014年、同)がある。「ライラックの香りは四百字ぴったり」「東京暮らしはどこか棒読み蜆汁」「五十音の国に生まれて生きて鮎」など、口語調の独創的な比喩を持つ句を作っており、小野裕三はその句に「二物衝撃」ならぬ「三物浮遊」の構造がしばしば見られると指摘している(『そんな青』栞)。現代俳句協会会員。

来歴[編集]

  • 1989年(平成元年)頃 作句開始
  • 1993年(平成5年)  アンソロジー〈燿―「俳句空間」新鋭作家集Ⅱ〉に参加
  • 1996年(平成8年) 「海程」(主宰・金子兜太)に入会
  • 1997年(平成9年)  超結社句会「青山俳句工場」を発足
  • 2000年(平成12年)「海程」同人になる
  • 2004年(平成16年) 第5回海程会賞受賞
  • 2005年(平成17年) 第1句集『翌朝回路』(六花書林)上梓、機関誌「青山俳句工場05」を創刊(隔月刊)
  • 2009年(平成21年) 第45回海程賞受賞、第27回現代俳句新人賞受賞
  • 2014年(平成26年) 第2句集『そんな青』(六花書林)上梓
  • 2015年(平成27年) 現代俳句協会研修部長に就任、現代俳句協会添削教室講師に就任(~2021年)
  • 2018年(平成30年) 現代俳句新人賞選考委員に就任(~2020年)

              「海程」終刊、「海程」後継誌「海原」創刊、「海原」副編集人に就任

  • 2021年(令和3年)  現代俳句協会研修部長を退任、現代俳句協会顕彰部長に就任
  • 2022年(令和4年)  第13回北斗賞 (俳句)選考委員に就任 

参考文献[編集]

  • 宇多喜代子 『戦後生まれの俳人たち』 毎日新聞社、2012年
  • 宮崎斗士 『そんな青』栞、六花書林、2014年

外部リンク[編集]