子守歌 (シューベルト)
シューベルトの子守歌 (シューベルトのこもりうた、ドイツ語: Wiegenlied "Schlafe, schlafe, holder süßer Knabe")はフランツ・シューベルトが作曲した子守歌で、作詞者は不明。
概要
[編集]「シューベルトの子守歌」D 498, Op. 98, No. 2はドイツの作曲家フランツ・シューベルトが19歳の1816年11月に作曲した子守歌で、世界的にも有名な子守歌である。歌詞はドイツ語で、作詞者は不明。[1]しかし近年ではマティアス・クラウディウス(Matthias Claudius, 1740-1815)であるということが確実視されている[2]。なおクラウディウスは同じシューベルト「死と乙女」の作詞者でもあり、またケンペルの「日本誌」を参照した江戸幕府についての論考もある。
歌詞
[編集]歌詞は3番から成り、1番のドイツ語原詩、日本語大意、英語訳歌詞の例は次の通り。
原詩 | 日本語大意 | 英語訳の例[3] |
---|---|---|
Wiegenlied |
子守歌(GFDL) |
Cradle Song |
編曲
[編集]様々な編曲が行われている。
- Alois Melicar:「Mille cherubini in coro」(イタリア語) - オーケストラと合唱
日本
[編集]日本でも人気がある歌曲で、日本語では「ねむれねむれ 母の胸に」で始まる内藤濯訳や、近藤朔風訳などが知られている。
脚注
[編集]- ^ シューベルトの子守歌 WIEGENLIED
- ^ 小栗 献『コラールの故郷をたずねて』日本キリスト教団出版局、2007年7月25日、198-199頁。ISBN 978-4-8184-0646-9。
- ^ Schubert, Franz; Chapman, Henry G.; Bélanger (1907)