夜の歌 (エルガー)
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『夜の歌』(よるのうた、仏: Chanson de Nuit )作品15-1は、エドワード・エルガーが作曲したヴァイオリンとピアノのための楽曲。後に作曲者自身の手によって管弦楽編曲された。1889年から1890年頃に作曲されたことはほぼ確実であろうと考えられているが、初版の年は1897年である[1]。
この曲と対を成す『朝の歌』作品15-2とはしばしば比較され、本作の方が出来がよい曲であるとされる。曲はウスターシャー・フィルハーモニック協会管弦楽団で第1ヴァイオリンを弾いていたFrank Ehrke医師に献呈された。
原曲版と管弦楽版が最も知られるが、他に作曲者自身によるチェロとピアノ、ヴィオラとピアノのための編曲がある。またエルガーの友人であったハーバート・ブリュワーによるオルガン版も存在する。
楽曲構成
[編集]ピアノが奏でる落ち着いた和音の伴奏に乗り、ヴァイオリンが息の長い旋律を奏でる(譜例)。
譜例
演奏時間は約3分半。
管弦楽版
[編集]管弦楽編曲版の初版は1899年に出版された。『朝の歌』とともに1901年9月14日のクイーンズ・ホールにおいて、ヘンリー・ウッドが指揮するプロムナード・コンサートで初演された[2]。
楽器編成はフルート、オーボエ、クラリネット2、ファゴット、ホルン2、ハープ、弦五部。『朝の歌』も同じ編成となっている。
脚注
[編集]出典
参考文献
[編集]- Kennedy, Michael (1987). Portrait of Elgar (Third ed.). Oxford: Clarendon Press. ISBN 0-19-284017-7
- Young, Percy M. (1973). Elgar O.M.: a study of a musician. London: Collins. OCLC 869820
- 楽譜, Elgar: Chanson de Matin, Novello & Co., London, 1897, 1899.
外部リンク
[編集]- 夜の歌の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- 夜の歌 - オールミュージック
- Chansons de Matin et de Nuit エルガー協会のウェブサイト