君のソースを表示

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{{出典の明記|date=2015年8月23日 (日) 02:39 (UTC)}}
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'''君'''（きみ、クン）は、主に[[東アジア]]の[[漢字文化圏]]の[[王朝]]でみられた[[君主]]の[[称号]]（[[君主号]]）または[[皇族]]・[[王族]]、[[貴族]]（特に[[外戚]]・[[臣下|功臣]]）の称号。

== 字源 ==
「君」という漢字は、筆を持った手を象る[[象形文字]]の「尹」に、区別のための無意味な記号「口」を加えて作られた文字である。<ref>{{Citation journal| author=裘錫圭| year=1988| title=説字小記| journal=北京師範学院学報| volume=1988| issue=2| pages=9–10}}</ref><ref>{{Citation| author1=張世超| author2=孫凌安| author3=金国泰| author4=馬如森| year=1996| title=金文形義通解| location=京都| publisher=中文出版社| isbn=7-300-01759-2| pages=156–160}}</ref><ref>{{Citation| author=徐超| year=2022| title=古漢字通解500例| location=北京| publisher=中華書局| isbn=978-7-101-15625-6| page=101}}</ref>

== 君の称号 ==
君とは東アジアの漢字文化圏、特に[[中国]]や[[朝鮮]]の王朝で見られた皇族・王族または功臣の称号のこと。中国の[[春秋戦国時代]]では、[[戦国四君]]の一人[[孟嘗君]]が有名。[[前漢]]以後、男子の称号ではなく女子の称号が変遷し、拝領した土地の地名を取って「○○君」と呼んだ。大体は[[皇后]]の母を冊封することが多い（例：舞陽君、宜城君）。他の非皇族に生まれた女性の称号として使用される場合もある（例：[[漢]]の[[武帝 (漢)|武帝]]の異父姉・修成君、権臣[[董卓]]の孫娘・[[董白]]）。その後の王朝に引き継がれたが、[[清代]]で親王の庶女の称号になった。

朝鮮半島では[[檀君朝鮮]]のように君主号でもあり、国王の実父（[[大院君]]）や廃王や王族や功臣の[[封号]]として多用された。日本では、[[天皇]]が正式な君主号であるが、[[近世]]以降は[[江戸幕府]]を主宰する[[征夷大将軍|将軍]]が[[日本国大君]]という[[外交称号]]を使用した。

== 臣との関係の変化 ==
『[[春秋左氏伝]]』[[昭公 (魯)|昭公]]13年の記述として、「臣一君二」（臣は1人だが、君主は2人）といった言葉があり、臣は君と合わなければ、そこを去り、別（2人目）の君主を求めるという意味である。後世、日本戦国期においても、[[藤堂高虎]]といった武将は、「七度主君を変えねば、武士とはいえぬ」（藤堂高虎を参照）<!-- 『その時歴史が動いた』参照 -->と言葉を残しており、必ずしも一君にのみ忠誠を誓う関係ではなかった。一方で、後漢の[[張任]]は「老臣は決して二君に仕えるつもりはない」（『[[三国志]]』）という言葉を残し、中世の『[[吾妻鏡]]』にも「忠臣二君に仕えずというが」とも記述されている。近世では、儒学の影響から幕末には[[一君万民論]]もとなえられた。

== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[きみ]]
* [[称号]]
* [[君主号]]
* [[戦国四君]]
* [[日本国大君]]
* [[大院君]]
* [[府院君]]
* [[公主]]

[[category:君主号|くん]]
[[category:皇族・王族の称号|くん]]
[[category:朝鮮の爵位|くん]]
[[Category:女性の称号|くん]]