口底蜂窩織炎

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口底蜂窩織炎(こうていほうかしきえん)とは、舌下隙顎下隙オトガイ隙を含む、広範で重篤な化膿性炎症のことである。臨床名では、Ludwig’s angina(ルートヴィッヒズ・アンジャイナ)と呼ばれる。

症状・徴候[編集]

症状は、舌下部、顎下部、オトガイ下部のびまん性腫脹発赤疼痛二重舌開口障害嚥下障害など。
降下性縦隔炎膿胸敗血症を合併することがあり[1]呼吸困難ショックのため死亡することがある。

治療[編集]

  • 抗生物質投与による薬物療法
  • 切開排膿などによる外科療法
  • 経口摂取が困難なことが多いため、下顎から咽頭局所および全身の安静と輸液・栄養管理である。

出典[編集]

  1. ^ 柳川 洋一,ほか. 診断の遅れから治療に難渋したLudwig's angina の1例. 日本救急医学会雑誌. 2008:19(3);168-173.

関連項目[編集]