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ランキン度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ランキン度
記号 °R, °Ra
熱力学温度
語源 ウィリアム・ランキン
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ランキン度(ランキンど、英語: degree Rankine、記号: °R, °Ra)は、ランキン温度目盛英語: Rankine scale)の単位である。華氏(ファーレンハイト度)と同じ温度間隔で、絶対零度を 0 とする。蘭氏温度(らんしおんど)ともいう。

ランキン温度目盛は、1859年にグラスゴー大学の物理学者ウィリアム・ランキンが提案した熱力学温度絶対温度目盛英語版である[1]。1848年に提案されたケルビン温度目盛と同様に[1]、ランキン温度目盛の0は絶対零度であるが、ランキン温度目盛の1度の温度差は、ケルビン温度目盛で用いられているセルシウス温度(摂氏)ではなく、ファーレンハイト度(華氏)の1度に相当すると定義されている。したがって、0 K(-273.15℃)は0°R、-458.67°Fは1°Rに相当する。ランキン温度目盛は、熱計算を華氏で行う工学系で使用されている。

ランキン度の記号は °R である[2]が、頭文字が同じRであるレーマー度レオミュール度と区別するために °Ra とする場合もある。国際単位系(SI)の単位であるケルビンとの類似性から、単位を「ランキン」と呼び、の記号(°)を省略する場合もある[3][4]

ランキン温度目盛と他の温度目盛との換算は以下のようになる。

ランキン度から他の単位への換算公式
ランキン度から ランキン度へ
セルシウス度 [°C] = ([°R] − 491.67) × 59 [°R] = ([°C] + 273.15) × 95
ファーレンハイト度 [°F] = [°R] − 459.67 [°R] = [°F] + 459.67
ケルビン [K] = [°R] × 59 [°R] = [K] × 95
温度の間隔は以下のようになっている。
1 °R = 1 °F = 59 °C = 59 K
他の温度の単位への換算
温度の単位の比較
ケルビン セルシウス度 ファーレンハイト度 ランキン度 ドリール度 ニュートン度 レオミュール度 レーマー度
絶対零度 0 −273.15 −459.67 0 559.725 −90.14 −218.52 −135.90
地球表面の最低気温(※1) 183.95 −89.2 −128.56 331.11 283.8 −29.436 −71.36 −39.33
ファーレンハイト寒剤 255.37 −17.78 0 459.67 176.67 −5.87 −14.22 −1.83
融点標準状態下) 273.15 0 32 491.67 150 0 0 7.5
地球表面の平均気温 288 15 59 518.67 127.5 4.95 12 15.375
人間の平均体温 309.95 36.8 98.24 557.91 94.8 12.144 29.44 26.82
地球表面の最高気温(※2) 329.85 56.7 134.06 593.73 64.95 18.711 45.36 37.268
水の沸点(標準状態下) 373.15 100 212 671.67 0 33 80 60
チタンの融点 1941 1668 3034 3494 −2352 550 1334 883
太陽の表面温度 5800 5526 9980 10440 −8140 1823 4421 2909

脚注

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  1. ^ a b "Rankine". Merriam-Webster Dictionary. 2019年11月7日閲覧
  2. ^ B.8 Factors for Units Listed Alphabetically from Thompson & Taylor 2008, pp. 45–69
  3. ^ Pauken 2011, p. 20
  4. ^ Balmer 2011, p. 10

情報源

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関連項目

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