モザイク集合
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モザイク集合(モザイクしゅうごう、英語: mosaic set)とは、モザイク状の図形文字を集めた文字集合である。ビデオテックスや文字多重放送など、文字データにより図形情報の伝達を行うシステムで用いられる。ISO IRの文字集合であるISO-IR-71、ISO-IR-72、ISO-IR-137、ISO-IR-129で定められているほか、ARIB外字で定められている。また、Unicode 13.0以降のSymbols for Legacy Computingブロックにも含まれている。
概要
[編集]用途は、
- 網掛けに使用する。
- 模様を作成する。
などがある。
CCITT/ITU-T
[編集]これらはCCITT/ITU-Tによって定められたビデオテックスの標準であり、モザイク集合を含んでいる。
- Rec. T.100[1]
- シリアルモード向けMosaic集合 (CCITT-44130)
- パラレルモード向けMosaic集合 (CCITT-44150)
- Rec. T.101[2]
- データ構文I Mosaic 第一集合 (TISO0810110-95/d054) ≒ ISO-IR-137
- データ構文I Mosaic 第二集合 (TISO0810120-92/d055)
- データ構文II Mosaic文字第一補助集合 (L集合)
- データ構文II Mosaic文字第二補助集合 (標準G1集合) ※ISO-IR-71に類似
- データ構文II Mosaic文字第三補助集合 (標準G3集合) ※ISO-IR-72に類似
- データ構文III Mosaic集合 (T0822950-95/d257) ≒ ISO-IR-129
ETSI
[編集]- ETSI ETS 300 072[3]
- Mosaic文字第一補助集合 (L集合)
- Mosaic文字第二補助集合 (標準G1集合)
- Mosaic文字第三補助集合 (標準G3集合)
- ETSI ETS 300 706[4]
- G1 Block Mosaics Set
- G3 Smooth Mosaics and Line Drawing Set
ISO IR
[編集]ISO IRで定められているため、ISO/IEC 2022の形式でエスケープシーケンスを用いて使用することが可能である。これらはCCITT/ITU-TのT.101をベースとしている。
- ISO-IR-71[5] - ビデオテックスMosaic第二補助集合(CCITT)
- ISO-IR-72[6] - ビデオテックスMosaic第三補助集合(CCITT)
- ISO-IR-129[7] - CCITT Rec. T.101 データ構文III Mosaic補助集合
- ISO-IR-137[8] - CCITT Rec. T.101 データ構文I Mosaic 第一集合
ARIB外字
[編集]→「ARIB外字 § モザイク集合」も参照
ARIBの文字集合では定められており、日本のデータ放送や文字放送などで使用が可能である。
Unicode
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一部の図形文字はブロック要素ブロックとGeometric Shapesブロックに存在していた。足りない図形文字はL2/19-025で提案され、Unicode 13.0のSymbols for Legacy Computingブロックに多くの図形文字が含まれた[1]。その後もUnicode 16.0でSymbols for Legacy Computing Supplementが追加されている。
Symbols for Legacy Computing対応のフォントにはBabelStone Shapes[11] (オープンソース)、PragmataProなどがある。
脚注
[編集]- ^ Symbols for Legacy Computing - Range: 1FB00–1FBFF ユニコードコンソーシアム
参照
[編集]- ARIB STD-B24とモザイク集合(未来情報産業ブログ)
- ARIB STD B24
- もじかんの対応符号(符号別)