ブルヴァール・デ・マレショー
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ブルヴァール・デ・マレショー(仏:Boulevards des Maréchaux)はパリ市を取り巻く一連の道路の総称。「元帥大通り」の意味。これは、ほとんどの通りがフランス第一帝政期の元帥(maréchal)の名を持つことに由来する。
ブルヴァール・デ・マレショーはペリフェリックのやや内側を、ペリフェリックとともにパリをほぼ一周する帯状の道路である。ペリフェリックは都市高速道路であるが、マレショーは通常の道となっている。そのため、一部の例外を除き速度は時速50kmに制限されている。マレショーとペリフェリックの間隔は平均150mである。
マレショーはパリのさまざまな門を繋いでいる。南部と東部では旧プティト・サンチュールが併走している。マレショーはもともと1844年に完成したティエールの城壁に沿って設けられた軍事用の道路の跡に造られた。1860年、周辺部を編入してパリを拡張したのち邪魔になったため1919年から1929年にかけて城壁を壊し、市街を一周する大通りができた。マレショーとペリフェリックに挟まれた地帯にはパリ国際大学都市、リセや体育館、緑地などが点在している。
ブルヴァール・デ・マレショーを構成する大通りの一覧
[編集]括弧内に名前の由来となった人名を示した。太字は第一帝政期のフランス元帥。
- 12区
- ブルヴァール・スールト(ニコラ=ジャン・ド・デュ・スールト大元帥)
- ブルヴァール・ポニャトフスキ(ユーゼフ・ポニャトフスキ元帥)
- セーヌ川(ナシオナル橋)
- 13区
- ブルヴァール・マッセナ(アンドレ・マッセナ元帥)
- ブルヴァール・ケレルマン(フランソワ・クリストフ・ケレルマン元帥)
- 14区
- ブルヴァール・ジュールダン(ジャン=バティスト・ジュールダン元帥)
- ブルヴァール・ブリューン(ギヨーム・ブリューン元帥)
- 15区
- ブルヴァール・ルフェーヴル(フランソワ・ジョゼフ・ルフェーヴル元帥)
- ブルヴァール・ヴィクトール(クロード・ヴィクトール=ペラン元帥)
- ブルヴァール・ジェネラル・マーシャル・ヴァラン(マーシャル・ヴァラン将軍)
- セーヌ川(ガリリアーノ橋)
- 16区
- ブルヴァール・エグゼルマン(イシドール・エグゼルマン元帥)
- ブルヴァール・スーシェ(ルイ=ガブリエル・スーシェ元帥)
- ブルヴァール・ランヌ(ジャン・ランヌ元帥)
- ブルヴァール・ミュラ(ジョアシャン・ミュラ元帥)
- ブルヴァール・アミラル・ブルイ(エティエンヌ・ユースタッシュ・ブルイ提督)
- 17区
- ブルヴァール・グーヴィオン=サン=シール(ローラン・グーヴィオン=サン=シール元帥)
- ブルヴァール・ベルティエ(ルイ=アレクサンドル・ベルティエ元帥)
- ブルヴァール・ベシェール(ジャン=バティスト・ベシェール元帥)
- 18区
- ブルヴァール・ネイ(ミシェル・ネイ元帥)
- 19区
- ブルヴァール・マクドナル(ジャック・マクドナル元帥)
- ブルヴァール・セリュリエ(ジャン=マチュー・フィリベール・セリュリエ元帥)
- 20区
- ブルヴァール・モルティエ(エドゥアール・モルティエ元帥)
- ブルヴァール・ダヴー(ルイ=ニコラ・ダヴー元帥)
マレショー周辺の施設・名所
[編集]- ブローニュの森
- ヴァンセンヌの森
- パリ国際大学都市 (Cité internationale universitaire de Paris)
- 科学産業都市 (Cité des sciences et de l'industrie)
- ヘリポート
- ジョルジュ・ポンピドゥー病院
- ロベール・ドゥブレ病院
- マルモッタン美術館
- アンドレ・シトロエン公園
- ビュット・デュ・シャポー・ルージュ公園
- パルク・デゼクスポジシオン(ポルト・ヴェルサイユ)
- ジョルジュ・ブラッサン公園
- ケレルマン公園
- モンスーリ公園
- パルク・デ・プランス
- スタッド・シャルレティ