ピーター・スカリー

ピーター・ジェラルド・スカリー（英語: Peter Gerard Scully，1963年1月13日）はオーストラリアの犯罪者、詐欺師、児童ポルノ制作者である。現在はフィリピンの刑務所に収容されている。

略歴

元はメルボルンで無認可のオンライン・エスコート・サービスを運営し、フィリピン人女性をセックスワーカーとして提供していた。不動産に関する117件の詐欺に関与していたことによる逮捕から逃れるため、2011年に妻子を残してフィリピンのマニラに渡り、ダークウェブ上で性的虐待や拷問を受ける子供の映像(いわゆる「ハートコア(Hurtcore)」ビデオ)を有料配信するサイト兼プロダクション「No Limits Fun」を立ち上げた。

出演させられた被害者は75人に渡り、スカリーが貧困にあえぐ親を「子供に仕事や教育を与える」と騙して引き取るか、彼の2人のフィリピン人ガールフレンド(いずれもスカリーの性暴力を受けた過去を持つ)のカルメ・アン・アルバレスとリエジル・マルガロ・カスターニャなど女性の共犯者に勧誘を受けた。動画の中で最も悪名高い「デイジー・デストラクション(Daisy's Destruction)」では1歳半の「デイジー」と10歳前後の「リザ」「シンディ」という3人の女児が出演させられスカリーらに性暴力を受けており、また撮影後「シンディ」はスカリーに殺害されたことが発覚した。

一連の動画によりスカリーとその協力者らはフィリピンとオーストラリアの当局により摘発を受け、2015年にスカリーは人身売買、強姦、殺人などで逮捕され(フィリピンでは死刑が廃止されているため)懲役129年を宣告された。