ハリオアマツバメ
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ハリオアマツバメ | |||||||||||||||||||||||||||
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ハリオアマツバメ Hirundapus caudacutus
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Hirundapus caudacutus (Latham, 1802)[1][2][3] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ハリオアマツバメ[3] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Asian Spine-tailed swift[1] Needle-tailed swift[1] Spine-tailed swift[1] White-throated needletail[1][2] White-throated needletail swift[3] |
ハリオアマツバメ(針尾雨燕、Hirundapus caudacutus)は、鳥綱アマツバメ目(ヨタカ目とする説もあり)アマツバメ科ハリオアマツバメ属に分類される鳥類。
分布
[編集]インド、インドネシア、オーストラリア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、タイ王国、大韓民国、中華人民共和国、台湾、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ネパール、パプアニューギニア、東ティモール、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、モンゴル国、ラオス、ロシア[1]
夏季にユーラシア大陸東部で繁殖し、北半球における冬季になるとオーストラリアやパプアニューギニアへ南下し越冬する。中華人民共和国南部やヒマラヤ山脈では周年生息する。日本では繁殖のため飛来する夏鳥である。
形態
[編集]全長21センチメートル。体形は太い。尾羽は短く、羽軸が針のように露出していることが和名や英名(needletail=針尾)の由来。全身は黒褐色、背中は灰色の羽毛で覆われる。額や喉、腹部側面から尾羽基部の下面(下尾筒)にかけての羽毛は白く、英名(white-throated=白い喉)の由来になっている。
分類
[編集]以下の亜種の分類・分布は、IOC World Bird List (v10.1)に従う[2]。
- Hirundapus caudacutus caudacutus (Latham, 1801) ハリオアマツバメ[3]
- シベリア中部から日本
- Hirundapus caudacutus nudipes (Hodgson, 1837)
- ヒマラヤ山脈からインド北東部・中華人民共和国南西部および南部にかけて
生態
[編集]高山や海岸などに生息する。1日の大部分を飛行して過ごし、最高時速170kmで地上に降りることは無く岩場に爪を引っ掛けて休む。尾羽の突出した羽軸は、静止時に体重を支えるのに役立つと考えられている。
昆虫を食べる。飛翔しながら口を大きく開け、獲物を捕食する。
日本では6 - 7月に崖の隙間や樹洞に空中で集めた枯草や羽毛を唾液で固めたお椀状の巣を作り、1回に3 - 4個の卵を産む。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g BirdLife International. 2019. Hirundapus caudacutus (amended version of 2016 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22686677A155548867. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22686677A155548867.en. Downloaded on 17 May 2020.
- ^ a b c Owlet-nightjars, treeswifts, swifts, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.1). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.10.1. (Downloaded 17 May 2020)
- ^ a b c d 日本鳥学会「ハリオアマツバメ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、111頁
- 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社、2008年、41頁。
- 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版、2004年、101頁。
- 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥II』、平凡社、1986年、102、105、161頁。
- 高野伸二編 『山渓カラー名鑑 日本の野鳥 特装版』、山と渓谷社、1985年、353頁。
- 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会、2007年、204-205頁。
- 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、55、216頁。
- 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、375頁。
- 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、76頁。