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ハヤシフシギノモリノオナガシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハヤシフシギノモリノオナガシジミ
ハヤシフシギノモリノオナガシジミのオス(上)とメス(下)
ハヤシフシギノモリノオナガシジミのオス(上)とメス(下)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目Lepidoptera
: シジミチョウ科Lycaenidae
: フシギノモリノオナガシジミ属 Drupadia
: ハヤシフシギノモリノオナガシジミ Drupadia hayashii
学名
Drupadia hayashii
Schrőder & Treadaway 1989
和名
ハヤシフシギノモリノオナガシジミ

ハヤシフシギノモリノオナガシジミDrupadia hayashii)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。本種は個体数が少なく、飛翔力が極端に弱い(生息範囲が非常に狭い)上に、島民による二次林の開発(破壊)が進んでいるので、遠からず絶滅すると予測され、Danielsen、Treadaway の両氏は国際自然保護連合(IUCN、1994)のカテゴリーに従って「絶滅寸前(Critically Endangered)」としている。

分布

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タウィタウィ諸島西端に位置するシブツ島のみに見られ、絶滅の危機に瀕している。

形態

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小型で前翅長はオス11-12mm、メス14-15mm。

生態

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シビュトゥ島は平坦な島で山はなく、標高約100mの丘があるのみである。この丘のふもと近くにある二次林が本種の住みかである。飛び回ることはまず無いので、藪や低木の枝をたたいて追い出すと、せいぜい3〜5mほど飛んで葉にとまり、しばしば葉裏にもぐりこむ。

種名の語源:東南アジアのシジミチョウ研究者 林寿一に因む。

参考文献

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  • Schrőder, Heinz & Treadaway, Colin G., 1989: Zur Kenntnis Philippinischer Lycaenidae, 5(Lepidoptera). Ent. Z.. 99(19): 273-275.
  • Treadaway, Colin G., 1995: Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 14: 7-118.
  • Danielsen, Finn & Treadaway, Colin G., 2004: Priority conservation areas for butterflies (Lepidoptera: Rhopalocera) in the Philippine Islands. Animal Conservation, 7, 79-92.
  • Treadaway, Colin G. & Schrőder, Heinz G., 2012: Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 20: 1-64.