ハヤシフシギノモリノオナガシジミ
表示
ハヤシフシギノモリノオナガシジミ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハヤシフシギノモリノオナガシジミのオス(上)とメス(下)
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Drupadia hayashii Schrőder & Treadaway 1989 | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ハヤシフシギノモリノオナガシジミ |
ハヤシフシギノモリノオナガシジミ(Drupadia hayashii)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。本種は個体数が少なく、飛翔力が極端に弱い(生息範囲が非常に狭い)上に、島民による二次林の開発(破壊)が進んでいるので、遠からず絶滅すると予測され、Danielsen、Treadaway の両氏は国際自然保護連合(IUCN、1994)のカテゴリーに従って「絶滅寸前(Critically Endangered)」としている。
分布
[編集]タウィタウィ諸島西端に位置するシブツ島のみに見られ、絶滅の危機に瀕している。
形態
[編集]小型で前翅長はオス11-12mm、メス14-15mm。
生態
[編集]シビュトゥ島は平坦な島で山はなく、標高約100mの丘があるのみである。この丘のふもと近くにある二次林が本種の住みかである。飛び回ることはまず無いので、藪や低木の枝をたたいて追い出すと、せいぜい3〜5mほど飛んで葉にとまり、しばしば葉裏にもぐりこむ。
種名の語源:東南アジアのシジミチョウ研究者 林寿一に因む。
参考文献
[編集]- Schrőder, Heinz & Treadaway, Colin G., 1989: Zur Kenntnis Philippinischer Lycaenidae, 5(Lepidoptera). Ent. Z.. 99(19): 273-275.
- Treadaway, Colin G., 1995: Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 14: 7-118.
- Danielsen, Finn & Treadaway, Colin G., 2004: Priority conservation areas for butterflies (Lepidoptera: Rhopalocera) in the Philippine Islands. Animal Conservation, 7, 79-92.
- Treadaway, Colin G. & Schrőder, Heinz G., 2012: Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 20: 1-64.