ニーナとピアノ

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ニーナとピアノ
ニーナ・シモンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1968年9月16日10月1日 ニューヨーク RCAスタジオ
ジャンル ジャズ
時間
レーベル RCAビクター
プロデュース ストラウド・プロダクションズ
専門評論家によるレビュー
ニーナ・シモン アルバム 年表
オン・ステージ
(1968年)
ニーナとピアノ
(1969年)
トゥ・ラヴ・サムバディ
(1969年)
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ニーナとピアノ』(原題:Nina Simone and Piano!)は、アメリカ合衆国ジャズ・ボーカリスト、ニーナ・シモン1969年に発表したスタジオ・アルバム

解説[編集]

シモンのピアノ弾き語りによる作品だが、部分的にオルガンやシモン自身のバッキング・ボーカル、手拍子、タンブリンもオーバー・ダビングされている[1]。「代償(つぐない)」は、詩人ポール・ローレンス・ダンバー英語版の作品の引用である[1]。「デスペレット・ワンズ」は、元々はジャック・ブレルが1965年に発表した曲で、1968年初演のオフ・ブロードウェイ・ミュージカル『ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている』において英語詞に翻訳された[2]

ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「シモンがクロスオーヴァーから実験的な方向性にまで行ったり来たりしていた時期に当たり、『ニーナとピアノ』は難解であることは否めないが、聴き所も多い」と評している[3]

収録曲[編集]

  1. 恋に飽きることはない - "Seems I'm Never Tired Lovin' You" (Carolyn Franklin) - 3:02
  2. みんな私のせいよ - "Nobody's Fault but Mine" (Traditional) - 3:02
  3. きょうは雨 - "I Think It's Going to Rain Today" (Randy Newman) - 3:29
  4. みんな月へ行ってしまった - "Everyone's Gone to the Moon" (Jonathan King) - 3:08
  5. 代償(つぐない) - "Compensation" (Paul Laurence Dunbar, Nina Simone) - 1:39
  6. 私はだれ - "Who Am I?" (Leonard Bernstein) - 4:11
  7. 春がまた来た - "Another Spring" (Angelo Badalamenti, John Clifford) - 3:34
  8. 人間のふれ合い - "The Human Touch" (Charles Reuben) - 2:10
  9. あなたなんかいなくても - "I Get Along Without You Very Well (Except Sometimes)" (Hoagy Carmichael) - 4:56
  10. デスペレット・ワンズ - "The Desperate Ones" (Eric Blau, Gérard Jouannest, Mort Shuman) - 4:41

リマスターCDボーナス・トラック[編集]

  1. ミュージック・フォー・ラヴァーズ - "Music for Lovers" (Bart Howard) - 4:23
  2. イン・ラヴ・イン・ヴェイン - "In Love in Vain" (Jerome Kern, Leo Robin) - 2:29
  3. アイル・ルック・アラウンド - "I'll Look Around" (George Cory, Douglass Cross) - 5:12
  4. ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン - "The Man with the Horn" (Eddie DeLange, Jack Jenney, Bonnie Lake) - 3:39

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b LPジャケット裏ライナーノーツ(トム・リード)
  2. ^ Nina Simone: Her Art and Life in 33 Songs - page 3”. Pitchfork. Condé Nast. 2017年10月19日閲覧。
  3. ^ Bush, John. “Nina Simone and Piano! - Nina Simone”. AllMusic. 2017年10月19日閲覧。