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ナンブシシバナヘビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナンブシシバナヘビ
ナンブシシバナヘビ
ナンブシシバナヘビ Heterodon simus
保全状況評価[a 1][a 2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: マイマイヘビ科 Dipsadidae
: シシバナヘビ属 Heterodon
: ナンブシシバナヘビ H. simus
学名
Heterodon simus (Linnaeus, 1766)
シノニム

Coluber simus Linnaeus, 1766

和名
ナンブシシバナヘビ
英名
Southern hognose snake

ナンブシシバナヘビHeterodon simus')は、マイマイヘビ科シシバナヘビ属に分類されるヘビ。

分布

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アメリカ合衆国[1]アラバマ州サウスカロライナ州ジョージア州ノースカロライナ州南東部、フロリダ州北部、ミシシッピ州南部)[2]固有種

模式標本の産地(模式産地)はチャールストン周辺(サウスカロライナ州)[2]

形態

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最大全長61センチメートル[3]。シシバナヘビ属最小種[2]。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は25[2](稀に27)。総排出口までの腹面にある幅の広い鱗の数(腹板数)は115-134[2]。腹面の総排出口から後部の鱗の数(尾下板数)は32-44[2]。背面には22-32個の暗色斑が入る[2]。胴体および尾腹面の色彩は淡色で、黒っぽい斑点が入る[2]

吻端を覆う鱗(吻端板)は反りあがり、幅は左右の眼の間隔より狭い[2]。吻端板と前額板や鼻間板の間、左右の鼻間板の間、左右の前額板の間に対ではない小型鱗が3-12枚ある[2]。左右の前額板は間に小型鱗があるため接しない[2]

生態

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基底が砂の森林、農耕地などに生息する[1]

食性は動物食で、カエルスキアシガエルヒキガエル)を食べる[1]

繁殖形態は卵生。1回に8-10個の卵を産む[1]

人間との関係

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ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。主に飼育下繁殖個体が流通するが、流通量は少ない[3]

参考文献

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  1. ^ a b c d 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、128頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 鳥羽通久 「ペットとしてのヘビ シシバナヘビ」『クリーパー』第20号、クリーパー社、2003年、82-83頁。
  3. ^ a b 八木厚昌 「シシバナヘビの飼育と繁殖」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠文堂新光社、2006年、67-72頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ CITES homepage
  2. ^ Hammerson, G.A. (2007). "Heterodon simus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2. International Union for Conservation of Nature. 2014年3月4日閲覧