トトゥム・プロ・パルテ

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トトゥム・プロ・パルテ(totum pro parte、複数形:tota pro partibus)は、ラテン語で「the whole for a part(一部に代わるものとして受け取られる全体)」を意味する。換喩の一種。対義語はパルス・プロ・トト[1]

地理[編集]

広い地域の地名は時に、厳密な範囲を逸脱し、より小さな地域を指すために使用されることがある。

その他の例[編集]

  • 「飲む」という動詞は「酒類を飲むこと」に限って使われることもある。文脈に応じて、「液体を喉へ流し込む」という定義に沿った意味を表すのか、そうでないのか判断される。(例:「彼は飲みすぎで倒れた」なら飲酒、「喉が渇いたんだけど、何か飲む物はある?」なら喉を潤す液体全般について言及していると判断できる)
  • インターネット」という語は大抵「World Wide Web (WWW)」を指し示す。(「コンピュータ・ネットワーク」を意味する「インターネット」は、「WWW」とは異なる概念。「WWW」自体はインターネットを介してアクセスする「ハイパーテキスト・ドキュメント」のネットワークに過ぎない。)
  • 「イタリアがドイツに勝った」「日本がゴールを決めた」など、スポーツでは、選手や代表、チームがしばしば都市、国、組織などの名称に置き換えられて呼ばれる。
  • 単に「サマーシーズン」と言うときは、多くの場合、夏休みの期間だけを意味し(場所によっては 6 週間から 2 ~ 3 か月)、必ずしも夏全体を意味するわけではない。

脚注[編集]

関連項目[編集]